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日本のルールは間違いだらけ (講談社現代新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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「間違い」 とはいえないが… ★★★☆☆
日本語や日本のさまざまな規則の間違いというよりは,おもにあいまいさを突いている. 「あいまいさは間違いではない」 などといってみても,はじまらないのだろう. これは雑学であって,あまりまじめに反論してみてもしかたがない.
いろんなことが書いてある ★★★★★
 ローマ字表記、JIS漢字、信号機の表示、鉄道の軌道幅、車の左ハンドル、性風俗、猥褻の基準、ファイル共有ソフトWinny、電気用品安全法、公職選挙法、裁判員制度など、さまざまな分野のルールについてとりあげている。
 タイトルどおり、それらのルールがいかにいいかげんであるかが記述されている。

 私は、「著者はいろんな分野に関心をもつ人なんだなあ」と感じ、「問題点を意識するポイントがユニークで、なかなか興味深いなあ」と思いながら読んだ。
 そして、自分自身ももっと世の中のおかしな点について感覚を鋭く生きていかなければ、と思った。

 それにしても、本書にも書かれていることですが、こういう世の中の矛盾やいいかげんなルールの決め方についてジャーナリズムはもっとしっかり報道してほしいですね。
 最近、新聞など既存ジャーナリズムの読者が減ってきていますが、その理由は、自分の考えをもって世の中の矛盾を明らかにしようとしていない姿勢(官庁の発表を無批判にそのまま写しているだけの記事が多い。批判をするにしても有識者のコメントの形をとらないと批判できない。)を、読者がだんだん見透かすようになってきた結果かもしれません。

 本書自身はものすごく深い意味のあることが書かれているというような本ではありませんが、「どのように社会やそのルールをみていくか」という視点を意識させてくれるという意味でとても有益な本だと思います。ジャーナリズムにかかわる人も含め、多くの人に読まれるべき本と思います。
社会のルールに飼いならされてしまった私たちが手にすべき書 ★★★★★

 朝日新聞WEB版で著者が2002年から2007年にかけて連載したコラムで取り上げたトピックを再度見つめ直してまとめたものです。
 ローマ字綴りや人名漢字の決まりごとには説明のつかないおかしな点が多いこと。
 電車の軌道幅に様々な違いのあることがきちんと顧みられてこなかったために人の命を大きく左右する可能性があること。
 風俗店やヘアヌード写真集など性を取り締まる法律にも納得できない点が様々あること。
 2006年に突如として社会問題化した電気用品安全法につけられた摩訶不思議なおとしまえのこと。
 そして公職選挙法に厳然と残る矛盾点が引き起こす悲喜劇。
 そのどれもが、読者の日常生活に深くかかわることでありながら放置されてきたことを著者は分かりやすく、かつ、鋭く指摘していきます。

 そしてなんといっても著者の大きな怒りの矛先は、こうした奇妙なルールを作って知らん顔を決め込んだ司法・立法・行政の三権だけではなく、第四の権力である報道に対しても厳しく向けられるのです。
 例えば、2004年10月の中越地震の際、時速200キロで走行していた上越新幹線が脱線しました。そのときにメディアは新幹線安全神話が崩壊したという視点で報道を行いましたが、著者はこの視点を強く批判しています。
 時速200キロの列車が脱線して怪我人が一人も出なかった、それほどの安全がなぜ保たれたのか。それは列車が走っていた橋脚が地震に耐えられるように支柱の補強工事がされていたのです。
 こうした安全対策がきちんと機能したことの中に、明日の悲劇を防ぐヒントを見つける。それが本来報道機関のある姿なのでしょう。その視点が欠けたメディアのもろさに著者はいらだちを隠しません。

 そしてさらには、矛盾に満ちた規則に対して私たち市井の読者があまりに寛容であることの危うさ。
 馴致されてしまった私たちが明日を生きるヒントがこの書にはあると思います。
世の中の変なルール ★★★★★
asahi.comの筆者コラムに加筆したもの。多くは2002年1月から2007年3月までの連載だが、2009年に基づいて大幅に手が加えられていて情報の古さをあまり感じさせない。
筆者は元来ミュージシャンで、デジタルカメラやオーディオに強い人というイメージがあった。本書においてもITを着眼点とした社会・マスコミ批判が展開されるのだけれど、問題提起だけではなく意見を述べているのは好感が持てる。内容も分かりやすく、普通に雑学としてためになる。
読者としては、30代以降の男性がフィットするように思えた。

章立てと主なトピック
・日本語のルール: 漢字の筆順の無意味さ、曖昧なローマ字綴り、JIS漢字の1%が存在しない文字
・交通ルール: 左側通行のハンディ、乱立する電車の軌道幅、上越新幹線脱線事故の奇跡
・公衆風俗: 風俗に対するイメージ、ソープランドの成り立ち、Winnyは悪か?
・メーカーと法律: 酒税法、消費税内税表示、PSE法
・公職選挙法の不条理: 共産党が結果的に与党を救う矛盾、うるさい拡声器はOKでネットはNGな選挙活動
『我に返って』みよう ★★★★★

第一章、
ローマ字には困りますよね…
『大野さん』の綴りは?
onoでしょうか?ohnoでいきますか?oono?う〜ん…
名字を口頭で聞いただけでは、メールが届かない場合も…
『大岡さん』なんて、とても困ります(笑)

『失われた年金にも絡んでいたコードのバグ』
は、必読にて!
仕事を簡素化し過ぎると、めちゃくちゃになるという好例…
そして、某官僚の無責任な判断の数々に呆れ返るだろう…

92ページ、
福知山線事故に関しての記述。
103ページ、
『上越新幹線脱線事故は賞賛されるべき事故だった』
第四章、
『法律はお上のご都合次第』
は必読にて。

あとがきにかえて-----裁判員制度は無理である。
『裁判所は職業体験館ではない』
そして249ページ、
裁判員として裁判に参加したいか否かのアンケート…
文言を『義務』という表現にすりかえただけで、こうも結果が違うのか!?
色々と勉強になる一冊!