何ときれいなＤｕＰｒｅの笑顔。
画像が進むごとにジャッキーの表情が暗く、
病気がちに見えてくるのは私だけでしょうか？
ジャッキーが恩師ビル・ぷリースと一緒に演奏しているときは
とても嬉しそうにチェロを弾いているのに、夫のバレンボイム
の時は、なんだか不安そうに見えるんです。
チェロを弾くことが糸も簡単に見えるのは
ジャッキーが天才だからでしょう。
このＤＶＤを毎日見ています。
是非観てみて下さい。

確かにデュ・プレは難病で若くして亡くなった。天才である。チェロを抱くと「人間」から「音楽そのもの」へと変化する。これは擬音楽的な表現である。チェロを弾く顔が幸福に見えるのは凡人には理解できない世界があることを証明している。

デュ・プレの早すぎる死を惜しむよりも、デュ・プレがチェロとめぐり合い、多くの友と出会い、演奏できたこと。そしてそれを我々が聴けることを感謝するしかない。音楽を愛したその瞳がしっかりと映像に刻まれている。
その眼差しをみることで少し彼女を理解したような気がする。

初めて聞いてから１５年、忘れられないデュプレの音色は、繊細で絹のようです。