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バッハ:ピアノ協奏曲第3・5・6・7番

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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   これは、何とまろやかで潤いのある、しっとりとした美音だろう! CDプレーヤーにかけて1、2分も経たないうちに、「おっ、これは違う」とピンとさせられるくらい、この演奏の上質ははっきりしている。
   かつてバッハの協奏曲をやはりピアノで弾いたグールドが、鋭い緊張感と神経質で乾いた音色でクールな世界を創り出していたのに対して、ペライアのバッハは同じピアノでも、どこまでも柔らかく、大人の余裕と幸福感に満ちて暖かい。近年バッハ演奏で主流を占めている、鋭いダイナミクスとリズム、引っかくようなノンヴィブラートによる、いわゆる古楽奏法はここにはない。むしろたっぷりと歌い、ニュアンス豊かにささやきかけるような、ふんわりとした新鮮なロマンティシズムがある。
   管弦楽は1970~80年代にマリナーとの録音で一世を風靡したアカデミー・オブ・セント・マーチン・イン・ザ・フィールズだが、上品なヴィブラートをかけた弦の優しい表情など、健在というより、むしろアンサンブルに磨きがかかったようだ。
   なお、「第3番」は「ヴァイオリン協奏曲第2番」からの、「第6番」は「ブランデンブルク協奏曲第4番」からの、「第7番」は「ヴァイオリン協奏曲第1番」からのバッハ自身の編曲。どれも大変親しみやすく、すぐに耳になじむエレガントな名曲ぞろいである。(林田直樹)
ペライアとの再会 ★★★★★
ペライアとの初めての出会いは、LP時代のモーツァルトの後期ピアノ協奏曲でした。
オーソドックスながら、実に淡々と美しい音色を出すピアニストという印象でした。
あれから20数年を経、パライアのこのCDに出会ったのは、
入念な下準備で出席した北欧での世界会議の帰途に立ち寄ったパリのCDショップ。
大仕事を無事終えた後のほっとしたひと時をさらに癒してくれたのが
視聴コーナーに設置されていたこのCDでした。
帰国後すぐに購入し、今でも定期的に聴いていますが、慌ただしい朝食の一時を、
いつも優雅な気持ちに導いてくれます。
インテンポでの演奏には気取りがなく、何度聴いても飽きの来ない誠実味あふれるこの演奏は、
バッハのピアノ協奏曲集のスタンダード盤としてしばらくの間不動でしょう。
ピアノだろうがチェンバロだろうが ★★★★★
これらの曲が書かれた頃、現在のようなピアノは存在せず、鍵盤楽器と言えばチェンバロ。だから、このバッハの協奏曲をチェンバロで演奏すべきだ、というのも、それはそれで正論だ。また、オリジナル楽器による演奏スタイルが新しく、チェンバロパートをピアノで弾いたりする演奏スタイルは「古い」らしい。

しかし、である。ピアノで演奏しようが、良い演奏は良いのだ。それがこのペライアによる1枚。個人的に彼のモーツァルトにはあまり感心しなかったんだけど、バッハを弾かせると実にいい。切れがありつつ気品がある絶品のピアニズム。この演奏を聴いていると、やれピアノだチェンバロだ、などと議論するのが馬鹿馬鹿しくなってしまう。「クラシック曲は、書かれた当時の様式で」という昨今の風潮を㡊??見事ペライアが「音でねじふせた」1枚。

クラシックに、「スタイルが新しいか、古いか」など無意味だ。あるのは「素晴らしい演奏か、そうでないか」である。素晴らしい演奏のこの1枚。これらの曲をチェンバロでしか聴いた事のない方に、ぜひこの1枚を。