小さな2匹のネズミに何ができる？ 悪人の手に落ちてしまった身寄りのない女の子を救おうだなんて……いや、ちょっとした手助けと、信念があれば、なんでもできる！ ネズミの国際救助救援協会メンバーであるバーナードとビアンカのもとに、みなしごペニーから、助けを求める手紙が届いた。それを受けて、バーナードとビアンカは手がかりをさがし、年老いたネコのルーファスの力も借りてペニーを捜索する。ペニーは、悪女メデューサによって“悪魔の沼”にあるおんぼろ船のなかで監禁されていた。どうやらメデューサはペニーを使って、デビルズ・アイというダイヤモンドをさがしているらしい。たったひとつの石を手に入れるためなら、メデューサはどんなことでもしかねない。バーナードとビアンカは知恵をはたらかせ、まわりの動物たちの協力も得ながら、信念に支えられつつ勇敢にペニーを助ける。そのおかげで、ペニーはダイヤを見つけてメデューサの魔の手から脱出する。冒険の末に、バーナードとビアンカは大親友になり、ペニーも里親のもとで暮らす。
   やや地味で古風なディズニーのアニメーション映画「ビアンカの大冒険」（1977年）は、マージェリー・シャープの原作『救助者たち』と『ミス・ビアンカの冒険』にもとづいている。挿入歌「誰かが待っている」がアカデミー賞にノミネートされたことでも話題となった。声優陣は、エヴァ・ガボール（ビアンカ）、ボブ・ニューハート（バーナード）、ジェラルディン・ペイジ（メデューサ）など。ラジオ番組「フィバー・マッギーとモリー」でおなじみのジム・ジョーダンも、アホウドリのオービル役で出演。本作品の続編として「ビアンカの大冒険～ゴールデン・イーグルを救え！」も作られている。5～11歳向け。（Tami Horiuchi, Amazon.com）