その醜い容貌ゆえに、パリのノートルダム大聖堂の鐘楼でひっそりと暮らすカジモドは、ある日生まれて初めて外へ飛び出してゆき、そこで見た情熱的で美しい娘エスメラルダに強く心引かれていくのだが…。
幾度となく映画化されてきたヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』を、ディズニー映画がミュージカル仕立てで長編アニメーション化。実写では恐怖映画のように扱われることの多い題材だが、ここでは見かけはともかくピュアな心を持った青年の愛の物語として、ファミリーが楽しめるよう腐心した作りとなっている。
ラストも原作とは異なっているのが、いかにもディズニー風。主人公カジモドの声をトム・ハルス、ヒロイン、エスメラルダの声をデミ・ムーアが担当している。(的田也寸志)
ノートルダムの鐘
★★★★★
以前から欲しいと思って購入したDVDです。ディズニーの映画らしい綺麗な映像と人間の本当の価値を問う映画で、是非大人から子どもまで見て欲しい作品です。
“人間の尊厳”を問う文学としての映像作品
★★★★★
公開当時、そこから多くのメッセージを受け取った記憶のある作品。今年劇団四季の55ステップスの中でも『トプシー・ターヴィー』が採り上げられており、再び観たいと思っていた。この曲目が持つ特別な意味、それは曲調の持つ明るさとは裏腹の歌詞と映像の毒々しさにある。見かけのグロテスクなカジモドを嘲笑する世間と知らなかったとはいえ彼のそうした姿を曝けださせてしまったエスメラルダの悔悟。そして彼女は本当に自分がすべき何かを彼から学び、カジモドも彼女を守ろうとする。ストーリー全体からは『レ・ミゼラブル』を想わせるヒューマニズムの持つ力強さと希望、そして何よりもどんな相手であっても差別することは決して許されない、との人間に対する尊厳を強く感じさせる。法という武器(=建前としての正義)を手にする嫉妬に狂ったフロローの姿は自らの地位と立場を悪用する人間の愚かさそのものである。それは1つの価値観を絶対視し、世界を束ねようとする行為に対する警鐘とも映る。エスメラルダとカジモドの恋は実らないが、カジモドは1人の尊厳ある人間としてパリの街で生きていくことを自らに誓い、そしてパリもそれを受け入れることを暗示させる終幕は涙無くしては観られない。未来を創る子供達には勿論、大人達にも是非観て欲しい作品である。
英語版でのトム・ハルスの表現力がすばらしいことはもちろんのこと、日本語版の吹き替えにあたった石丸幹二・保坂千寿・芥川英司・光枝明彦・今井清隆・佐川守正は今、劇団四季を離れたが彼らがこの作品で遺した足跡を消すことはできない。何れの日にか、このメンバーで舞台化されることを望む。
何もかもに圧倒されてただただ感動するだけ
★★★★★
映像・音楽・ストーリー
これらすべてがとにかく素晴らしすぎます。
ディズニーのアニメ(3Dアニメはあまり好きではないので見ていません・・)は
ほぼ全て見ていますがその中でも最高傑作だと迷いなく言えます!
カジモドが泣くと私も泣いてしまいます。
ラストではもう涙が止まりません。
1つ1つの絵が静止画で見ても絵になるほど美しい描画。
物語をドラマチックにし、そしてこれでもかという程泣かせてくれる音楽。
そしてカジモドとエスメラルダとフィーバス(ガーゴイルも忘れちゃならない)の友情は
とても温かく、世の中捨てたもんじゃないなって思います。
音楽は「美女と野獣」も大好きですが
どうやら同じ音楽スタッフらしいです。納得!
曲も素晴らしい
★★★★★
私は高校生の時に初めてこれを観ましたが、
オープニングの曲(と歌)が素晴らしく、カジモドが上からトッと下に降りて
後姿で登場しただけで泣けました。(←おばか・・?
またカジモドが外の世界に憧れて歌うシーンも大好きで、
何度観ても涙が出ます。
外見の醜さだけでその人の価値が無いのだとしたら、
私だって今すぐ死なねばなりません。
最初のカジモドのあのシーンで、涙が止まりませんでした。
現代の人が忘れかけていることを思い出させてくれる内容かもしれません。
しかしよく考えるとこの映画で悪いのはただあの人だけですね。
感動と切なさで・・・
★★★★★
この映画を見たのはまだ子供の時で、初めて映画で泣いた。
カジモドの愛の深さや心の真っ直ぐさや
どこか諦めたような雰囲気、
そして全編に流れる曲のミステリアスさが
もう本当に切なくて苦しくて・・・
あまりに泣いてしまうので当時の私は
そのビデオを棚の奥に何年もしまっていた。
だけど久しぶりに観てみたいと思う。
大人になってからだと何か違った感想を持つかもしれない(^^)
なによりあんなに良い映画を仕舞いっぱなしなんてもったいない!
映像の美しさは間違いなくディズニー随一!
ストーリーの練り具合も圧巻。
台詞回しも絶妙で寓話的要素が満載。
悪人フロローが悪役ながらも苦悩し
恋の病に身を焼かれているさまが
幼いながらもグッと来たシーン(笑)
キリスト教に詳しければもっと楽しめるんじゃないかなぁ??