ターザン スペシャル・エディション [DVD]
価格: ¥2,940
作家E・R・バローズは『白雪姫』を見た後、ウォルト・ディズニーに、サルに育てられた人間の話を映画化したいという内容の手紙をに送った。それから60年あまりたった今、これまでのアニメーション映画とは一味違う素晴らしい作品が出来上がった。周囲に理解されない主人公というテーマは、ディズニー映画の特徴だし、難破船に乗っていた赤ちゃんがアフリカでゴリラに育てられるというよく知られた話の筋自体も変わらない。この映画に躍動感を与えているのは、音楽の巧みな使い方(キャラクターが歌うのでなく、フィル・コリンズ自身が歌っている)と、目を見張るアニメーションだ。この映画のために開発された、ディープキャンパスといわれる3D技術を使って、木の間を飛び回るターザンがスケートボードに乗って大木を滑り降りているように見えるジャングルシーンを作り上げている。手に負えないゴリラ(ロージー・オドネル)などの脇役も、子どもたちを楽しませるだろう。声の主演、ターザン役のトニー・ゴールドウィンとジェーン役のミニー・ドライバーも適役。2人の相性の良さが映画の弱点(最後の3分の1)をカバーして、ターザンが人間と出会う場面をエンターテイメントあふれるものにしている。ディズニーのアニメーション映画は安全枠をなかなかはみ出さないが、紋切り型エンターテイメントとしては、かなりいい出来の作品。(Doug Thomas, Amazon.com)