SCMの実際のイメージがわく本です
★★★★☆
7の論文からなります。最後の1つは、学者さんと企業幹部の対談です。いずれも「ハーバード・ビジネス・レビュ」に掲載された論文です。
本当に効果をもたらす「サプライチェーン」とは、どのような点が優れているのか、どのようなアライアンスが有効なのか、優れた「サプライチェーン」を構築するために必要なものは、実際のSCMを構築・運用してい上での問題点、その解決策、上手くいっている企業の成功要因、失敗した企業の失敗要因、SCMの今後の方向性、等が論じられています。
いずれのも、事例を元にしたもので、「がちがちの理論」っぽい論文は、ありません。
アメリカの事例が多いです。「ケイレツ」の考えを取り入れる、などで、日本企業にも触れられているところが、若干あります。
組織、人、組織と組織の関係等に注目した論文が多かった印象です。技術的な面は、ほとんどありません。
「SCMの構築・運用の実際」が書かれている部分も多く、イメージが沸きやすい本でした。
SCMの基本的な内容の説明はありませんが、「SCM」の名前を知っているレベルなら、十分読めると思います。