パニック障害、強迫性障害、うつ病、睡眠障害を中心に「心のトラブル」をマンガでわかりやすく主な症状、治療法を解説。また周囲の人が、どう支えればいいのかも適切に助言しています。

心の病は家族であっても理解してもらいにくいものです。理解を得るために読みやすい本があるのは良いことです。

大学の教員ですが、最近心の病気を訴える学生が増えていると感じている。そのような学生と話し合う際の接し方など多くの情報を得ることができた。専門家の最新の学問に基づいた内容が、ほのぼのとした雰囲気の登場人物のマンガの形をとって、わかりやすく表現されている。心がつかれている人にとっては、専門用語が並ぶ固い文章の本は敬遠されがちだが、本書はその辺を考え抜かれた企画と思う。本書を渡した学生の評判もとても良い。続報が待たれる。

自分自身も疲れ気味のときにマンガで書いてあるため
気軽に読めて治療へのきっかけになりました。
安心して読めます。

　この本のウリのひとつは、タイトルにもあるとおりを漫画という形式を取っていることです。現代に多い４つのこころの病について、分かりやすく描かれています。しかし漫画はあくまで入り口のようなもので、こころの病の知識が薄い人や、先入観・偏見を持っている人に、分かりやすく説明するという程度の内容です。
　

　ただし漫画の下にタイミングよく脚注があったり、４つある漫画それぞれの半ばや終りに、病気の症状や治療について簡潔な説明がされていますので、全部読むと、かなり深い知識も得ることが出来ます。

　また巻末にはＱ＆Ａや家族へのアドバイス、クスリについての説明が、あくまで「簡潔に」掲載されていますので、専門家ではなく一般の人へのサービス精神が貫かれています。この１!冊があれば、知りたいことはかなりはっきりするでしょう。至れり尽くせりの１冊と言ってもいいと思います。