およそ2年半以上もの間埋もれていた怪談たちがここに甦る。
★★★★☆
全38話です。
この作品に収録されている怪談は実は2007年度「超-1」の際に収集されたものであり、既刊である『黄昏の章』『夜明けの章』には惜しくも載せられなかった怪談たちが2年半の月日を経て、とうとうここで陽の目を見ることとなりました。
加藤一氏の「怪談の存在意義とは、より多くの人々に語り継がれること」という考えによってこの作品が実現したようです。ただ、「超-1」ホームページに載せられていた時とタイトルが変えられたものもあります。
個人的にオススメは
渋滞
温もり
ドライヤー
学校の池
避難訓練
我が家
干物
粘着テープ
モッテ
幸薄いさん
入り江
です。気になったことがあるんですが、話がここからもうちょっと広がっていきそうだというところで終わっている話があったんですが、これはそういう演出の話だったんでしょうか?それとも僕のだけ?
あと、2007年度「超-1」ホームページを当時、なんとなく覗きに行ったことがあるんですが、その時に見て面白いと思った〈ここにゆうれいいます〉(この本ではタイトルは違います)が収録されているのはとても嬉しい。