事例に「一点集中主義」という表現がよく出て来ます。ランチェスター戦略を、この用語をつかって実践に応用した本というのは珍しいかもしれません。

著者のいうCVPの５つの要素の中からどの１点に集中すべきか、または数ある商品のなかからどの１点に集中すべきか、販促でもどの１点に集中すべきか、数あるコミュニケーション手段（WEB、メルマガ、ツイッター、など）からどの１点に集中すべきか、など戦略を見直す意味でもヒントになりました。

ウェブ戦略における本書のランチェスター戦略は、商品やターゲット、SEO対策を
一点集中に絞るというもので、確かに、「何でも扱っています」的なお店よりも
「うちはコレ１本の専門店」の方が信頼性やブランド力が増し、
売上げ増加も期待できるであろうと思う。

タイトルの戦略部分には、さほどページ数は割いておらず、残りのページは、
ウェブ開設時の担当者の心構えや社内スケジュール、ウェブ作成ノウハウや事例の紹介などで、
一般のウェブ指南書を少し切り口を変えて見せている面白い本である。

とはいえ、筆者の地域活性化をウェブで実現したいという思いが十分伝わってきて、
ただのビジネス書、ノウハウ本とは一線を画す読み応えのある良書と言えるだろう。

私にしては、読むのにかなり時間がかかってしまったのですが、
それというのも、かなり実践的で、読んでるそばから施策が湧いてくる！

例えば、「信頼感がなければ３秒で客は去る」の部分。
タイトルを読んだ時には、どきっとしてしまいます
そして、「どうすれば信頼感を持って頂けるか？」という部分に、

「購入者からの評判」
というものがありました。
これなら、私も掲載出来そう！

確かに、自分が何かをネットで買う時も、購入者の声が掲載されていれば安心だし！
そこで、本を置いて、購入者の方の中で感想を聞けそうな方に、さっそく連絡！

と、都度都度アクションしていて、ようやく読み終わりました。

企業内のホームページ担当者の方向けにも書かれていますが、
個人事業主のネットショップ運営者、必読だと思います！

これからＨＰを作る事業主、
あるいは、ＨＰは既にあるものの、
いまいち成果が出てなくて見直したいと思っている事業主のかたで、

「やらなきゃいけないのはわかってるけどどうしたらいいのかわからない」

という人に最適と思いました。

読みやすいし、わかりやすいです。

本に書いてあることを、順番に、自分の事業にあてはめていくと、
自然に、マーケティング分析ができてるというか、
売れるための仕組みづくりができていて、
これ１冊で、マーケティング書２０冊くらいの効果があると思いました。
しかも、即効性があって、実践的。

ランチェスター戦略というのは、もともと、戦争時に、

「兵力の少ない側がいかに強者に勝つか」

という戦略論で、それを、ＷＥＢを使った販売戦略に応用したものなのですが、
目からウロコの内容でした。

私はこれからＨＰを作るのですが、何度も読み返させていただきます！！！