「認知」だけでなく「行動」も
★★★★★
認知療法から行動療法の技法まで、まんべんなくカバーしている良い本です。教科書とマニュアルをつなぐような存在です。著者のワークショップに参加しているような感じがします。
実践家向けというよりも初心者向け
★★★☆☆
タイトルの通り、認知行動療法(以下CBT)のテクニックを初学者に分かりやすく説
明している本。テクニックを行動コントロール、感情コントロール、認知コントロール
のそれぞれに分けて具体的に例題を出しながら説明されているので、CBTにあまり馴染み
のない僕のような人間でも分かりやすかったように思う。また、最後の第4章はCBTを行
う上での一般的心得など概論的に書かれている。
しかし、CBTのテクニックは結構たくさんあるようで、なかなか全部を覚えることは大
変だろうなとは思う。また、本書を読んだ僕の個人的な印象ではあるが、テクニックを粛
々と適用し、施行していく感じを受け、なにか心理療法をしているワクワク感といったら
アレかもしれないが、そういうのがあまり伝わってこないようであった。
また、カチっとマニュアル化されているからかもしれないが、本書を読んでいても、あ
まり連想が沸いてこなかった。マニュアルを読み込んで暗記するという感じで、あーでも
ない、こーでもない、と空想が膨らむことはなかった。見方の問題かもしれないが。
ただ、ベテランのCBT実践者にとっては物足りないかもしれないが、新しくCBTを学ぼう
とする人にとっては貴重な一書になると思う。
わかりやすく、使いやすいCBT
★★★★☆
行動理論をきちんと説明しており、
その上で認知理論が登場するためバランスが良い。
表現もわかりやすく、実際の場面で心理士がどのように対応するのかを
明確に記述しているため役に立つ本であるといえる。
スクールカウンセラーを目指す人には必読書。