物理学「定食」
★★★★★
著者の想いには反するが,理工系学生が学ぶべき最大公約数の素材を集めた「定食」的な良著。贅肉を極限まで削ぎ落とした題材選定とその配置は,柔軟に取捨選択できる構成となっており,幅広いレベルの学生を対象とした講義用テキストや,既習者の復習・参照用としてもコストパフォーマンスに優れる。どうしても分野毎(力学・電磁気学・熱力学・etc…)に書籍を揃えてしまいがちだが,一般教養課程程度の知識が詰まったヘルパーとして何か1冊持っておきたいならばこれ。後にノーベル賞を受賞することになる「カミオカンデ」と「Bファクトリ」のカラー挿絵が,冒頭に掲載されている点も,本書にさりげない気品を与えている。
割と基本的な構成です。
★★★★★
物理学はどこから始めるかは教科書による。そのため、本書も参考書として利用した。
質点の力学にはじまり、弾性・流体、振動・波動、温度・熱、電流と磁場、電磁誘導と電磁波、光学、相対性理論、物質と原子、量子の世界という構成は、古典的かもしれない。
自分では1975年の初版を古本屋で600円で購入しているので元は取ったと思う。
優れた講義用テキスト
★★★★☆
必要な内容が簡潔にまとめられている。多くの大学で講義用テキストとして採用されたのも頷ける。ただ、初学者(秀才を除く)が独習するのには向いていない。決して不親切ではないのだが、数式の扱いになれていない人に対して懇切丁寧に書かれた本ではないからである。内容が濃く、最近の本に較べると、1ページの理解に要する時間はかなり長い。
物理学の基本知識がかなり必要
★★★★☆
なかなかいい演習の本ですが、同社の物理学の教科書と一緒に読まないと、分かりにくい。なぜならば、公式をちゃんと導いていない、いきなり応用の問題に入るなどからです。(公式については、教科書に書いているので、演習の本には書かないわけかなぁ?)