「生ビール」って、そういうことだったのか!
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こういうタイトルの本ですから、ビールの製造工程について、かなりわかりやすく書かれています。写真や図解も豊富です。それだけではなく、ビールのおいしい注ぎ方、楽しみ方、世界のビールの紹介なども丁寧に行われています。
私はビールはあまり飲みません。だからだと思うのですが、ビールに関する知識が不足しています。他の方は知っておられるのでしょうけれど、私が知りたいなと思って、恥ずかしくて聞けなかったことがやっとわかりました。
ビール、発泡酒、第3のビールの違いがやっとわかりました。
生ビールとそうじゃないビールの違いがやっとわかりました。
ビール瓶が褐色している理由も、やっとわかりました。
ビールを飲んだわけではないですが、スカッとしました。
国産大手ビールしか飲んだことがない人に最適の本です。
★☆☆☆☆
ほぼ国産大手ビールのみをずっと飲んできてビール大好きって思っている人には適の本です。
ただし、クラフトビール(地ビール)好きの人には・・・きつい部分もありました。大手の大いなる力を感じてしまったわけです。
大手のビールメーカーはこういう考えをもって日本人には金色ビール(ピルスナーもどき)=ビールの図式を日本人に植え付けたんだなとか・・
その他もいくつか・・気になるところも。まあ入門としてはいいかもしれませんね。
こんなに楽しい「図鑑」に出会ったのは子供の頃以来だ
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ビール好きで手に取ってみた。
著者はキリンビールの社員で、ビールの啓蒙活動に携わっているそうだ。
工場でのビール製造の工程に始まり、5000年に及ぶというビールの歴史、世界で飲まれているビールの紹介など、縦横にビールの蘊蓄が語られる。なにより写真やイラストが豊富でとても楽しい。
ビールの文化的歴史的背景については、ビール大全 (文春新書)の方が深く詳しいが、なにしろ、本書は楽しい。本を読んでこんなに楽しい気分になったのは子供のころに学習図鑑をめくって以来かもしれない。お酒の本だから小中学生に勧めるわけにもいかないが、大人が童心に帰って図鑑を眺める、そんな楽しさのある本だった。筆者にとってはまちがいなく「名著」である。