あの手この手を使って、とにかく受かろう！という勉強法。目からウロコってことはありませんが、書かれていることをキッチリこなしていけば、確かに効果が出るでしょう。

いろいろな勉強法を上手に掛け算して使いたい！とか、朝型学習に切り替えたい！、資格を「取る」ことに自分を追い込みたい！・・・こんな方にオススメです。よくまとめられていて、すぐに使いこなせますから、無理なく無駄なく学習に取り組めます。

内容このままで、タイトルを内容に沿ったものに・・と思ってしまったので、☆４つにしました。

目新しい内容はあまりありません。目標設定・スケジュール管理・勉強法・図解勉強法・記憶術・速読法等、従来からある様々な資格の勉強法を集め、まとめた本。図解が多く用いられているが、使えるのは資格試験のステップアップ表ぐらい。五感記憶法、香りと記憶の関係等の項目をもっと掘り下げて欲しかった。図やカードを用いて勉強するのは結構だが、作る時間が余分にかかる。内容全般が浅く広くで、この本で『いきなり成果が出る』と銘打つのは不十分。

なんとマバユイ本が出たのだろう！　
総ページ240 頁のうち図解が80頁。図解率33％で３分の１が
図解である。もう少し読む頁がほしかったのに・・・。
（陰の声アリ。「嘘いうな。読まなくても、図でわかるからと
買ったんだろうに」。ムム、鋭い）

というわけで、図解の多い本です。ただ、中身はしっかりと硬派。
この著者の前著「もっと効率的に勉強する技術！」と同じく、勉強
ハック（ＨＡＣ）が、これでもかこれでもかと紹介されている。

たしかに少しウザイ感もなくはない。ただ、勉強法といいながら
ありきたりの術が５％程度、アリバイ的についているというだけの
“タイトル偽装”本が蔓延している中では、ごっつく貴重な本だと
思う。

そういえばこの本の「能率10倍」も検証されてはいない。けど
とにかく全編が「（勉強）法＝テクニック＝ハック＝創意工夫の技術」で
埋められているので、勉強に本気で取り組み、本気で合格したい人
には向いている、と断言できる。

反対に勉強法の本を読むだけで、さも勉強した気になりたい人には、
チト向いていないかな。噛みごたえがあるから。

１００近い資格を取得してきて、勉強法関係の著書はヤマほどある著者。
この本は、いわば集大成といったところか。

１００もの資格を取ることに意味があるのか……などとヤボなことを言うのはやめよう。
私は大して資格はもってないが、
これだけは言える。

「資格を取るために勉強したことに意味がある」

……と。
たとえ資格を取得できなくても、
それなりに勉強していれば頭の中でその資格のことが、ある程度整理される。
それが仕事などに生きるのだ。

とはいえ、やっぱり資格は取れたほうがいい。
この本の特徴は、これまで著者が書いてきたことを、
実にうまく「整理」したこと。

図解
マーキング法
速読術
記憶法

……こういったことが８つの章に分けられて説明されている。
とくに４章の「朝３０分活用」、５章の「図解術」。
これも高島氏の他の本で書かれていることと重複しているところもあるが、
コンパクトでわかりやすい。
そして「見やすい」。

高島氏は、すごくビジュアルの感性がある人だと私は思う。
本書は他の類書に比べて図も多めだ。
それらがシンプルでいかにも高島氏らしい。

ある意味で編集の妙とも言える本だろう。