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インド仏教の歴史 (講談社学術文庫)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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最良の仏教入門 ★★★★★
新書形式やNHKブックスの仏教入門書を何冊か読んでみたが僕には本書が一番わかりやすく納得できました。特に中観、唯識の紹介の部分が興味を引きます。ひどすぎる入門書もありますから要注意です。
大乗仏教の思想に生きる ★★★★☆
はじめ、新書だった。しかし、新書としては不出来だった。でも、いい本だった。なので、文庫化した。昨今の仏教ブームにも、背中を押されて。

情報を詰め込みすぎたのがいけなかった。釈尊(ブッダ)の悟りから空・唯識の思想までの歩みを圧縮して解説した手腕は抜群だが、しかし、ある程度は基礎知識がないと、消化不良に陥るであろう。部派仏教(小乗)と大乗仏教の違いを対比的にまとめた部分は、本人も認めているように誇張しすぎだが、とても参考になった。思想史の何たるかを、わきまえている。そういう優れた点を認めつつ、やはり、全体に重いのだ。

新書として出すのなら、著者の専門である大乗仏教を扱った章を中心にすればよかったのではないか、と思った。信仰や思想を整理し分析するのが上手く、しかも比喩の用い方に感心させられた。突然、ヴィトゲンシュタインの哲学との比較がなされる所など、すこし学芸の「芸」の方に熱心になりすぎたような叙述もあるが、全体に、とてもいい。比喩が巧みなのは、著者がふだんから大乗仏教を念頭においた生活をおくり、まわりの事物に大乗仏教的なものを見出してしまうからなのだろう。だから、やたらと抽象的な思想が、わりと具体的に説明できるのだ。信仰・思想は、生き方なり。