情熱がすごい
★★★★★
友達に薦められて購入。
久々に他のことを忘れて一気に読めた本です。
とにかく熱い!! 生き方が。
何事にもじっくり取り組み、とことんやりぬく。
松下で希望でないところに配属されても、そこで愚直に仕事をやり抜いている。
ハーバードに留学した2年間の部分は、つい感情移入してしまい、
僕まで熱くなってしまいました。
本当に仕事に人生をかけている人なんだなあとしみじみ思います。
家族のことは数回しか出てきません笑
これからできるだけ平坦な人生を歩もうと思っていたのに
この本のせいで、それじゃいけないと思うようになってしまった。
僕の人生の一冊です。
元気が出た
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おそらく人生を生きていく上では何かに見切りをつける時があるが、この本はそういった時にどうすればいいかのヒントをくれた。
悩んでいたことが少し軽くなったし、出世していく人の一つの生き方が垣間見れてよかった。
読んでとてもワクワクした
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本書は全部で6章の構成です。内容は1章から4章あたりまでがいままでの経歴などの話で、本書が終わりに近づくにつれ徐々にこれまでの人生の過程のふりかえりとまとめの内容になっていると感じました。大学や職業が工学系ということもあり、本書の内容も読み手にとってわかりやすく論理的で具体的でした。
本書を全部読み終えて感じたのは、著者が大学卒業後に松下電器に入社して溶接機事業部の現場に配属されたことが、著者の人生の全体の大きな柱となっているということでした。このことから本書の「仕事の苦しみを将来の糧にせよ」という言葉に納得できました。
著者は話の中で、松下電器を離れハーバード大学に入学しMBAを取得することになりますが、これも愚直に目の前の課題に対して正面から真摯に向き合った結果からだと感じました。著者はMBA取得に際してMITかハーバード大学か迷ったそうですが、「迷ったときはあえて困難な選択肢を選ぶ」のような記述があり、仕事やキャリアに対する高い意識も感じられました。
ただひとつ気になるのは、もともと優秀な人だったのではという点です。
本書では著者自身のことを「人一倍不器用な人間だと思っている」と記述がありますが、大阪大学に入学している点、TOEFLで550点前後だったそうです。この点から比較的優秀な人だったのではないかと感じています。もともと努力家で何事にもまじめに取り組んでいたから、こんな風にして頑張れたのではとも感じとれました。
本書は人生の冒険のような側面があり、著者の人生がどうなっていくのかワクワクしながら読むことができました。この本を読んで人生に対する意識は変わりました。
やっぱり人間「苦労」無しには生きられません
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CEOの自伝書などを読むとその華々しい「経営改革」のキャリアが強調されている事が多い。しかし、著者の本書はまるで趣が逆。松下時代に花形キャリア部門ではない配属での焦燥感、ハーバード留学後のあせりと鬱寸前まで陥った経験。すべて逃げたしたいハードさの連続ばかりである。ただし、著者も凡人では決してない。タフで忍耐強く、すべてを受け入れる最後の腹の括りは見事なものだ。-しかしその過程で著者が忌憚なく記載しているのは「良き相談相手を持つこと」。これは長いビジネスキャリアを経ていく上で私自身本当に実感している。著者の記載から推測すると、本当に苦しんだ時には恥も外聞もなく「相談相手」に心を開いたのだろう。これは私自身すごく納得のいく生き方だ。-仕事を続けていけば職責もあがる。段々相談できる相手もすくなくなる。そこで「俺はエライ」などというつまんないプライドを捨てて相談する事。これは僕自身自分より優秀な部下に恵まれたため、ぶっちゃけ部下にも相談した。しかし、人は志同じ者であれば、いくらでも助言を得られるものだ。
やはり経験則であるが-「特別な努力や苦労なくして成長する人間はいない」僕はCEOなどという大きな器も大望ももってはいないが、「苦労はあとで報われる」を実感し、とにかく逃げずに取り組むことの重大さを実感できた。
愚直さの上に築かれるもの
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履歴書だけ伺えば輝かしいエリート街道のように見える著者がどのような視点で物事を考え、どのようにして決断して今日に到ったかが素直につづられております。
客観的に書かれることを意識されたのかものすごく読みやすいです、通常であるならば自慢話などがもっとでてきてしまうとおもうのですが読んでいてまったくに気にならなかったところが内容以上に驚いた点であり勉強になった部分です。
あと、大役を任されたときに逃げ出したくなったとか本音の部分が垣間見え著者に親近感を抱いてしまう点もさすがですし、そこを逃げ出さなかったからこそ今日の自分があるというエピソードは素晴らしい。
ノウハウや技術が比較的簡単に手に入る時代だからこそ情熱をもっているか?がより重要なファクターになるという主張に考えさせられました。
きらめく才能も大切だがその土台となる文字通りの愚直さが大切なんだというコトを再確認できる一冊です。