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砂の妖精 (福音館文庫 古典童話)

価格: ¥788
カテゴリ: 文庫
ブランド: 福音館書店
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子供に媚びていないところが良い ★★★★★
子供向けの物語というと、やけに「良い子」ばかりがでてきたり、説教臭いものが多い中、この物語は普通の子供が子供らしく描かています。

砂の妖精のタイトル通りファンタジーではあるんですが、"急にどんな願いも叶えてくれると言われても、すぐには思いつかない"とか、
"すごく良い願いを叶えてもらったと思っても、望んだ結果にはならない"とか、現実的なところがたくさんあります。

こうて痛い目にあった登場人物が少しづつ成長していくのが、一番の魅力です。

最近の子供向けの物語には、子供が子供らしくなかったり、子供が望む展開ばかりになるような読者(子供)に媚びたものが多いように感じますが、
この物語にはそれがありません。

長く読み続けられてきただけある本です。
初めてのファンタジー ★★★★★
確か、自分にとってはこの「砂の妖精」が初めて読んだファンタジー作品でした。
なのでなかなか思い出深い本であります。
読んだ当時はあまり気にしなかったのですが、この本が100年も前に書かれたなんて本当に驚きです…
登場人物の服装など、挿絵からは「だいぶ昔のお話なんだ」という雰囲気が伝わってきますが…

ファンタジー作品を読みなれた人にとっては、物足りないものもあるかもしれません。
けれど、十分楽しめる方もいるはずです。
余談ですが、「砂の妖精」が面白かった方は、是非続編の「火の鳥と魔法の絨毯」と「魔よけ物語 上・下」もどうぞ。
四人兄弟っていいな。 ★★★★★
ちなみに、この話の続編は、岩波少年文庫の「火の鳥と魔法の絨毯」です。改定前の版にはありましたが。。。
兄弟ってそれぞれ役割が決まってくるんですよね。けっこう権力争いなんかもおきたりして。子供時代のが身近に思い起こされます。
お願い!サミアドンの原作 ★★★★☆
 ネズビットの日本語版って、ほとんどなくて、読んだのはこの「砂の妖精」と短編1つだけ。もっと読みたいです。甘くなくて好きなんです。でも辛いわけでもないの。ピクルスみたいに、独特なんだけど癖になる感じ。

 砂の妖精サミアドは、魔法を使える生き物。ただし、子供の願いしかきけないし、その魔法は日が沈むと同時に消えてしまう。サミアドに出会った4人の子供たちは、望みを色々と願う。
 羨ましく聞こえるでしょ?けど違うのです。

 第一彼(?)は、子供たちに見つかり、永い眠りを妨げられたことに対し、ご立腹な様子。子供の願いを叶える妖精のわりに子供嫌い、のようです。だから、お願いするのも大変。1日1つの魔法、ってことでしぶしぶ引き受けてもらったって感じです。

 なだめたりおだてたりして、やっと願いを叶えてもらうのです。結構大変です。なのに、願いの結果はいつも×××。「きれいな顔になりたい!」てお願いの時は、女中に・・・・されちゃうし、「お金が欲しい」ていったら・・・・になっちゃうし。毎回、日が沈み魔法が消えるのを心待ちにする4人です。どの魔法の回も、ピリッと、ピクルス味なのです。

 この善いとも悪いともいえないサミアド、無愛想なんだけど妙に好きになりました。4人も同じみたいで、懲りもせずにサミアドにお願いに行きます。
 うーん、せめてこの本の続編だけでも日本語訳でないかな。

英文学におけるファンタジーの元祖 ★★★★★
引っ越してきたシリル、アンシア、ロバート、ジェインは、荷物整理の間赤ん坊である坊やを連れて外に遊びに出された。砂場を見つけた子供たちは砂遊びを始めるが、その時突然、砂の中から奇妙な生きものが姿を現わした。生き物は砂の妖精、サミアドと名乗った。砂の妖精の務めは人間の願いを叶えることだという。子供たちは嬉々として自分たちの願いをサミアドに叶えてもらうが、魔法の効力は日没までであるために 子供たちはとんでもない目に・・・

このお話が書かれたのが1902年、100年も前の物語なのに子供たちの願いが今の私たちの望みとそれほど変わらないのが面白いです。せっかく願いを叶えてもらえるという素敵な機会に巡り合わせながらも、考えなしに願いを叶えてもらってその度にエライ目に遭う子供たちが何とも言えません。

兄弟姉妹がもうちょっと個性的に描かれると良かったのですが、シリルとロバートの漫才のような会話や、いざとなれば兄シリルよりも度胸をみせるアンシア、そして子供たちへの言葉はキツイけれどちょっぴりロマンスの見せ場がある女中などがコミカルたっぷりに描かれています。お世辞を言うと気を良くするサミアドもなかなか。ちょっとぎょっとしてしまうお姿ですが。