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幕末維新の経済人―先見力・決断力・指導力 (中公新書 (726))

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論社
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世界の紛争を経済から見るための序章。 ★★★★☆
 幕末、幕府代表は小栗上野介、倒幕代表は坂本竜馬という図式で経済面から維新を語った一冊。
 この中で特筆すべきは小栗上野介が日本とアメリカの貨幣の交換率を交渉したこと。その小栗も討幕軍との徹底抗戦を主張し、斬首されたが、能力的には惜しい人を失ったものと思う。一説には、清河八郎斬殺の謀をした報復ともいわれているが。
 翻って、坂本竜馬の場合、後藤象二郎を抱えながらも岩崎弥太郎の助力で商社を形成する。
 混沌としたなかで、世界の日本を自覚し、侵略者である西欧諸国と対峙するのは大変なことだったと思う。

 従来、第二次世界大戦を政治で見る人は多いが、これを経済でみていくと国家の正義など存在しないことを自覚する。兵力と政治の主張だけでは世界は解説できないが、経済でみていくと紛争の真実が見えてくる。
 本書は、その序章と思う。
週末の一読に耐えうる本 ★★★☆☆
日本における西洋的株式会社はどのような経緯を経て設立されるに至ったのかについて、非常にコンパクトにまとめた一冊。
日本史及び経営関係の本に典型的だが、日本人礼賛の影に強烈な欧米へのコンプレックスを読み手に匂わすのが、読んでる側としては複雑だが、フェアな本ではある。
週末の一読に耐えうる本といえるだろう。
龍馬ファン必読 ★★★★★
副題がないので損をしているが、これはビジネスマン向けの本というよりも、幕末及び龍馬ファン必読の書である。絶版同著者による『坂本龍馬と海援隊』の一部が改訂された形で掲載されているからだ。
海援隊=日本最初の株式会社説は同著者が最初に唱え、司馬遼太郎が共鳴したものだ(著者は後に撤回)。
他に小栗上野介(幕府系商社設立、言及多)、岩崎弥太郎(三菱創始者、言及多)、渋谷栄一(国立銀行設立、記述少)、三野村利左衛門(三井組バンク創始者)など龍馬を含め五人の業績がコンパクトに紹介されている。
国家と企業のあり方を考え直す上でも興味深い書。