『葬式は、要らない』への、仏教界からの反論
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今年、2010年、島田裕巳の『葬式は、要らない』は、
仏教界でも大きな話題となりました。
葬祭業界からは早々と、反論が刊行されましたが、
ようやく、仏教界からも本格的な反論が上梓されました。
著者は市井の僧侶であり、あくまで目線は現場からのものです。
著者の論旨は明快です。
お葬式は故人にとっては「あの世で再び生を受ける場」であり、
遺族にとっては「より厚みのある豊かな生を歩み出す一歩」と定義します。
そして、葬式を単なる「お金のかかる儀式」ではなく、
「死」を「新たな生」へと転換させる手順と位置づけるのです。
葬式のお布施は、単なるサービス料ではありません。
お布施には、お金には代えられない価値があります。
やっぱり、葬式は必要だよね、、、、と何となく考える人に、
そして、やっぱり葬式をやって良かった!と感じた人に読んでもらいたい一冊です。