よくこれが上梓できたものだと感心する
★★★★★
数研の重要問題集などにも通じるA(標準)・B(応用)
の2段階式問題集。
B(応用)の原典は、すべて最近の実際の入試問題であるが、
おそらく難系よりも高度で、本質理解を問う、D難度の大問
で構成されている。
2005年度・慶応理工
ある斜面をすべり降りながら、目前に小球を投げたところ、
滑り降りながらその小球がキャッチできた、という設定の問題。
空所補充式ながら、とんでもなく脳を絞られる設問で、今の所、
赤本以外でこの問題を収載・詳説しているのは、本書のみである。
併売の「分野別2・電磁気編」も、恐ろしく高度。
ポスト・山本義隆「入門演習」という位置付けか。