今のジュリー!最高です!!
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沢田研二というスーパースターは、決して驕ることなく、いつもひたむきに音楽を愛し、信ずるファンに誠実に今の自分を表現してくれる。その真摯な姿勢がこのPleasure Pleasureだ。
初めて聴く感覚の音楽。
それでいて温かく、希望がある。自らの意志を伝えている。
また新しい道を力強く切り拓いてくれたアルバムという印象。
大好きなのは、ジュリーのダイナミックにシャウトするBAMBINO EXCUSE これ、サイコー。
年齢なんか感じさせない。常に突き進むジュリー。ここにあり
。このアルバムの意義が日本で理解されるのには時間がかかるかもしれないが、記念すべき道が拓かれた。是非、躊躇なく、今のジュリーを感じてください。ジュリーからのメッセージが感じられます。
音楽(本物)とは、常に瑞々しく、新鮮で、聴くものを喜びに変える。
十代、二十代の新しいファンにもおすすめです。こういう生きざまが、またすばらしい沢田研二は、誇りです。
今のジュリーのかっこよさ
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歳を重ねても、全く色褪せることなくむしろ深みを増し、艶を帯びてますます素敵になるジュリーの歌声を堪能できる1枚です。たった6曲?と思ったあなた、ぜひお手に取って聴いてみてください。肩の力が抜けた、だけど気の合う仲間ととことんまで作り込んだ、といった感じの実に味わい深いロックアルバムです。売れるかどうかは全く度外視、自分の納得がいくような曲をぎゅっと凝縮したんだなあと思える1枚です(もっと売れてもいいと思いますよ。ジュリーの歌はクオリティが高いんですから)。もっとセールスを考えるなら、プロデューサーを招いて、テレビでて、あちこちで宣伝して・・・といった戦略もあるのでしょうが、そんなことはおかまいなし、俺の歌を聴きたいやつだけついてこい!というメッセージが聞こえてきそう。
これまでのどのアルバムも素敵だけど、還暦をすぎて人生一巡した人の持つ深みが、決して重くはなくストレートにこちらのハートに飛び込んでくるような、繰り返し何度聞いても飽きないアルバムです。
歓びに満ち溢れたアルバム
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2008年の還暦ライブの頃、
ジュリーは「来年は新しいアルバムは作らないかもしれない」、という
話をしていたことがあります。
これまでの数え切れないほどの歌が埋もれていて、
新しいアルバムを作るとツアーではそれを中心に歌うことになるから、
また歌われない曲が積もっていってしまうと。
でも、ファンとしては、新しいアルバムの発表によって
走り続けるジュリーを確かめ実感することができ、
安堵と歓びを得る。だから、作り続けてほしい、そう願うことになる。
そんな自身とファンの心情にジュリーが出した答えが、
この6曲で構成されたアルバム、「Pleasure Pleasure」。
6曲だから、当初は「ミニアルバム」と話していたジュリーですが
今年のツアーが始まると、「満タンシングル」と表現しています。
つまり、6曲のうち、1曲も「捨て歌」がない。
すべてシングルカットしたいくらいの満足度。
いつもの半分の曲数なのに、「満タン」。「満ち足りている」。
とても深いメッセージだと思います。
40年以上、「一等賞」を目指し、スーパースターになり、
やがて、セールが下降線をたどっても
ただの一度もツアーを欠かさず、ただの一度もアルバム制作をやめないで
歌い続けてきた。
そんないつもさらなる高みを求め続けてきたジュリーが
ドームの80曲完唱ののちにたどり着いた境地は、
なんと、「満ち足りた」世界だったのです。
お釈迦様のようではありませんか!
「ただ粛々と営み続け チャンスは巡るよ」
ジュリーの姿そのもの。
そして、聴いているこちらもどれほど救われたことか。
Pleasure Pleasure
その名のとおり歓びに溢れたアルバムです。
満タンシングル
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ジュリーいわく満タンシングル「オリジナルアルバムは創らない」と言ったジュリー嘘はついていません。新曲が出るのはファンには嬉しい限りです。全曲コンサートメンバー&白井良明氏の演奏でLIVE向けの曲ばかりです。コンサートでは手拍子しましょう!さぁ買ってからコンサートに行こう!
透徹した明るさ
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現在のライブを支えるツアーメンバー4人の参加を得、全体に流れる明るくはずんだ空気の中「これからもずっと歌う!」という今のジュリーのやる気に満ちた心境と自信が伝わってくるアルバムです。
全6曲というミニアルバムの体裁ですが、どれも聞いているうちにクセになる印象的な曲揃いです。
「Pleasure Pleasure」−タイトル曲、前向きに今を生きることの楽しさを歌った曲。暖かみのある今のジュリーの声がメッセージに説得力を与えています。「Smash the Rock」−ロックに生きる人(ギタリスト?)の自負と誇りを歌う痛快なロック。作曲者のギタリスト柴山さんの姿を思い浮かべつつ聴くとしっくり。「僕は歌うよ」−歌うことの歓び、歌を聴いてくれる人への深い感謝を語る美しくも力強いバラード。間奏のうねりまくるエモーショナルなギターが素晴らしい。「BAMBINO EXCUSE」−ジュリーの作詞作曲。シンプルな繰り返しの多い歌詞を力強く歌うジュリーの独特な声、男っぽいロックでかっこ良し。「NAPOLITAIN」−疾走感がかっこいいロック。ジュリー作詞の個性的な歌詞の曲。「緑色のKiss Kiss Kiss」−イントロのドラムの刻む軽快なリズムにのせて、平和を希求する想いを気張らずやわらかく優しく歌う曲。サビの「横浜の空から緑色の風を」からパーッと視界が広がるような展開が気持ちいい。
演奏も最高です。全編通じてうなりまくるギターに迫力のドラムに縦横無尽のキーボード、いつものツアーメンバーの音はやっぱりいい。ライブではこの音が更に何倍にも立ち上がり、ジュリーの圧倒的な声と共に迫ってきます。ジュリーの本領であるライブを、まだの人はぜひ体験してみてください。