映画「海角七号」ファンに贈る、究極のコレクターズアイテム
★★★★☆
台湾映画史上、国産映画として最高のヒットとなった映画「海角七号」のオリジナルサウンドトラックの台湾盤である。映画本編に友子への手紙の朗読シーンが第一封信〜第七封信という形でサウンドトラック全体へ織り込まれ、劇中同様にストーリー仕立てで楽しめる内容になっており、その前後に阿嘉達のバンドの軽快なロック「無樂不做」や「国境の南」、范逸臣の中国語と日本語による「野ばら」等、映画でおなじみの曲がちりばめられている。もちろん、テーマ音楽である、駱集益による美しい楽曲が、手紙ナレーションなしの「1945完整演奏版」として収録されていて、何欣穗の「給女兒」同様、聞く者が癒される内容だ。台湾版では、残念ながら中孝介の「それぞれに」の収録は無く、またエンディング曲の風光明媚も無いが、劇中に登場する郵便物をイメージしたすてきなパッケージは他に類を見ない、映画「海角七号」に感動したファンに贈る究極のコレクターズアイテムである。
素晴らしい音楽
★★★★★
映画を見た後にYou Tubeで何度も繰り返し音楽を聴いていましたが、
結局買ってしまいました。
素晴らしい音楽だと思います。
パッケージで気分が盛り上がる
★★★★☆
劇中では使われなかったとはいえ、給女兒の最後の父からのメッセージ部分(一番いいとこ)がカットされているのと、
エンディング曲の風光明媚や中孝介の曲が収録されていないのがちょっと残念。版権の関係でしょうか?
第七封信 / 情書はこのCDのボーナストラック、テーマ曲のインストに歌をつけたものですが、
これは結構いいです。
あと最後に「僕は雪の舞う北から海を渡ってきた教師」って台詞がありますが、手紙の住所、宮崎県になってますけど・・一応つっ込んどきます。
日本と台湾の”絆”を思う秀作
★★★★★
amazonから大きな箱が届き、中をあけてみたら、もうひとつ小さな箱が入っていて、宛先が書かれていた。「台湾恒春郡海角七番地 小島友子様」 箱にはヒモがかかっていて、「海角七号」と書かれた荷札まで付いている。
箱を開けると、小島友子宛の7通のラブレターが入っている。CDでは日本語で流されるモノローグが中国語に翻訳されている。その中の1枚はCDケースになっているのだ。
映画のストーリーそのままのこの仕掛け、まだ映画を見ていない人でも思わず心を動かされるだろう。
台湾では史上第2位のヒットとなったこの「海角七号」だが、日本で公開されるメドは立っていない。日本のマスメディアは、中国に遠慮しているのだろうか、この映画を紹介しようとしない。そのため一般の日本人にはほとんど知られていないのだ。
だが、映画のストーリーは、youtube上でかなり見ることができる。1945年12月、敗戦により台湾を去る帰還船上で、日本人の教師が台湾人の教え子「友子」に手紙を書くところから、この映画は始まる。「(あなたを)棄てたのではない。泣く泣く手放したのだ…。」「君は南国の眩しい太陽の下で育った学生。僕は雪の舞う北から海を渡ってきた教師。僕らはこんなにも違うのに、何故こうも惹かれあうのか?あの眩しい太陽が懐かしい。暑い風が懐かしい。」
60年前に書かれたラブレターを巡って、日本と台湾の絆を確かめるかのようなストーリー。「植民地支配は悪い…」「中国はひとつだ」といったステレオタイプの思考では決して理解できない台湾人の心情がここにある。「小島友子」という名前ひとつをとっても、台湾と日本は島国同士の友達という意味が込められているかのようだ。この映画には様々なメッセージが盛り込まれているのである。
映画の大半が日本語で語られ、歌われているというのに、日本では見ることができない。現在の日台関係を象徴するような話だ。
癒し系范逸臣の記念すべき主演映画のサントラ盤〜蔭山征彦の朗読が光る!
★★★★★
2008年の台湾の映画賞を総なめにした映画のサウンドトラックです。
台湾公開時には前売り券におまけとしてサントラ盤がついていましたが、あまりにも要望が多くて、結局この正式版が作成されました。
日本語での手紙の朗読と、楽曲が交互に収録されています。
日本人俳優の蔭山征彦さんが朗読していますが、彼の感情を抑えた、静かで温かみのある声はストレートに心に伝わってきて、映画本編への期待もふくらませます。
中国語で書かれた手紙もついているので中国の方にも朗読の意味がわかるのでしょう。
13曲目はシューベルトの「野バラ」ですが、范逸臣と共演者の田中千絵さんのデュエットになっています。
范逸臣は途中日本語でも歌っていますが、できれば別バージョンの中孝介さんとのデュエットを収録してほしかったです。
中孝介さんは映画でも重要な役で出演されていますので、彼のファンの方にもオススメです。
日本ではまだまだ無名に等しい范逸臣ですが、この映画をきっかけに是非日本でも
ブレイクして欲しいと思います。
幸福系歌手として名を馳せた范逸臣の素晴らしい歌声に是非皆さんもハマってください。