『僕の能力（ちから）を許容できる！？』
『オスカーに憑いた霊。除霊を悩むユウリ。新たなる２人の関係！！』

−そんな煽り文句のついた17巻。−
　ついにユウリがオスカーに真実を伝える時が…
霊能力の存在する世界としない世界の境界線上に立った二人。
もしオスカーが許容出来なければおそらく終わってしまうであろう二人の関係。
そんな状況に苦悩するユウリの悩ましさが伝わる一冊でした。
　今この瞬間の関係を壊したくないが為に話せないでいるユウリ。ユウリが時折見せる謎めいた表情や行動、全てに深い意味がある事を感じつつも確かめるのが怖くて聴けずにいたオスカー。
そしてそんな不安定な状況に周囲は待ってはくれない。
　理事の１人が謎の死をとげ、彼の代理人だったアシュレイが理事に就任したことで、学園内は喧しくなる中、オスカーに憑いている霊が見えたユウリは真実の時を迫られ…
　ユウリとオスカーの間に出来た歪み、全てが重なりつつも一致しない状況に逡巡、戸惑いを感じ、それでも切り抜けてゆくユウリ･･･。
　いつもハラハラドキドキで読んでいますが今回もまた最終の見えない展開に進みました。
異常な能力を持ったユウリと、そんなものは存在しないと進むオスカーですがこの巻にて状況は変わります。今後、オスカーがユウリとどのような関係で進んでいくのかが気になり、又、ユウリがこの学校の土地とどう関っていくのかも多いに気になるポイントです。
是が非でも読んでみる価値は十分に存在します。