マイルス・ディヴィスは、40年代末からジャズの第一線で活躍してきた偉大なミュージシャンである。その彼が、自身のバンドを率いてハードバップと呼ばれるジャズのスタイルを確立させた、歴史的アルバムである。
当時まだ新人だったテナーサックスのジョン・コルトレーンをサイドマンに起用。本作は、バンド全員が共通の音楽的コンセプトにもとづいて演奏を推進させるというハードバップの理念を実現させた、いわゆるフォービートジャズの典型ともいうべきものだ。
録音はほとんどリハーサルもせず、マイルスのカリスマ的指導力によって、ごく短期的に行われたという。セロニアス・モンクの名曲<1>が取りあげられているが、マイルスの斬新な解釈によって彼の代表曲となった。(後藤雅洋)
このアルバムは皆さん周知の通りですが....
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限定で、2枚組のスペシャルディスクが輸入版で発売されています、問題は2枚目に納められているセッションです、1956年2月18日の西海岸「pasadena Civic Auditorium」における「Gene Norman Presents」のコンサートの模様が収録されています、そして、あのマイルスがモンクに文句!をつけた。Thelonious Monk本人が参加したRound Midnightが聞けるのです、実に面白い演奏で絶対のお勧め品です、CDのタイトルはRound About Midnight全く同じです、amazonの輸入盤の検索で私は購入しました。
マイルスの知名度を一気に上げた傑作
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1956年に発表したマイルスのアルバムです。
1曲目はセロニアス・モンクの曲を「マイルスの知恵袋」
とも呼ばれたギル・エヴァンスがアレンジしたものです。あとは
チャーリー・パーカーの「アー・リュー・チャ」など
良質な楽曲が次々と飛び出してきて、これ以上ない満足感と
陶酔感を得られる作品です。ジャズ通の方から、ジャズを聴いてみようかなって
方まで誰にでもお勧めです^^
私のマイルス原点
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●今から17年程前、私が初めて買ったマイルスのアルバムがこれです。当時、何となくジャズに興味を持ち始めて、「何かイイCDないかなぁ」と適当に選んだ1枚がこれでした。
その後、ジャズのCDをたくさん購入してきましたが、どういう訳かマイルス以外のアーティストは次第に飽きてきて、結局、大半のCDをディスクユニオン等の中古屋へ売ってしまいました。現在マイルスのCDだけが私の手元に残っています(公式盤・ブート盤合わせて200タイトル以上はあると思う)。
●一昨年前の夏、このアルバムのLegacy Editionを購入しました。このアルバムの買い換えはこれが4度目でした。改めて聴きながら思ったことは、どの時代のマイルスも本当カッコいい、ということです。大袈裟な言い方ですが、ある種の美学をマイルスから教わった私であります。
こちらも人気アルバムです
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「Kind of Blue」らと並び、必ず、ジャズ人気アルバムの上位に来るアルバムです。プレステッジを離れ、大手CBSに移籍しての第一弾アルバムでもあります。ジャケットが格段に格好良くなっているのも、そのせいでしょうか。
さて、サウンドですが、後年のモードを確立するまでのものですので、「Kind〜」のサウンドの特徴を「静謐さに潜む格好良さ」とするならば、こちらは、「熱さ」「ワイルドさ」でしょうか。ジャズスポットで、レコード針がアナログLPの音を拾いながらかかっているサウンドといえばわかりやすいでしょうか。それだけに、マイルスのプレイはもちろんですが、pのガーランド、bのチェンバースらも、熱気溢れる素晴らしいプレイを聞かせています。
夜中、どこかの酒場で、気のあったメンツと、お酒を飲む際、バックにかかっていてほしいアルバムです。
1956年CBSデビュー作はアレンジ重視の名演
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1956年CBSに移籍したマイルスの心機一転第一弾です。この年にはプレスティッジで残務整理セッションを残しているわけですが、プレスティッジの4作品は、いかにもセッションらしい演奏です。(それでも十分に検討されているわけですが)
それに対して、このCBSのラウンド・ミッドナイトは緻密なアレンジに基づくクインテットサウンドで、表題曲のラウンド・ミッドナイトなどはこのアレンジが素晴らしすぎて、事実上のスタンダードは作曲者のモンクではなく、マイルスの演奏のほうになってしまいました。
木訥なコルトレーンが、異様ともいうべきムードを出しているのも名盤たるゆえんです。