きちんとした演奏
★★★★☆
きちんとした演奏だと思う。
ギターでバッハ、この人にいつかやってほしいと思っていたので嬉しかった。
そして、演奏者もさることながら、録音のエンジニアを褒めたい。
この編成でもギターと他の弦楽器が混在するような音にならず、手前にギター、奥に弦楽器というふうに分かれて聞こえるし、どちらが負けるということも無い、くっきりとしたきれいな録音であり、良いテクニックだと思う。
選曲は、ギターで弾くのに適したものを選んだのだろうということは想像するところである。
演奏は、良くも悪くも女性の演奏である。
男性の音色のようなバリッとした音はないかわりに、たおやかな心遣いのある音の並びが聞こえてくる。
私はこの人のファンなのでこれで良いと感じるので星は4つ。
これからもクラシックの曲に取り組み続けてもらいたいと感じた。
村治はなかなかやる
★★★★☆
バッハといえば「シャコンヌ」ではないーーーい。
だが村治のシャコンヌはなかなかいい。
つぎは1006番か1001番にも挑戦してほしい。
しかし
少なくとも村治はわたしのリクエストに応えた。
演奏会のとき終わった後、CD即売サイン会があって、わたしは村治に
頼んだのだ。バッハをやってくれと。
できればフーガかプレリュードがよかったんだが。まあそれは次回。
さすが村治、男の中の男である。(ハートがね。前世は男だったみたいだし。
江原にさんざん言われたのにどんと受け止める。村治はカッコイイのだ)
10年後に、また聴きたい。
★★★★☆
村治佳織、はじめてのバッハ。
わるくはないけど、バッハ好きで、バッハについては一家言もっているという人には
おすすめできない。
このバッハ・アルバムからはバッハ通をうならすような緊張感やポリフォニーの宇宙
に浸る陶酔感といったものは求めにくい。
ハイライトといえるパルティータ2番では,もう少しテンポにしてもダイナミクスに
しても工夫がいるのでは。まるで、生徒会長の弾くバッハのよう、というのは私の友人
だが、うまいことをいう。
すこしは、不良っぽさを備えてきた村治で、また聴きたい。
とはいえ、村治がバッハを弾いた意味は大きい。
多くのファンを「ギターによるバッハ」の世界に連れてくるだろう。
すすめられません。
★☆☆☆☆
普段、口ずさまない曲を弾いています。換言すれば、気取りから演奏しています。また、換言すれば、コンクールの審査員にうけがいいが、天使は無視する演奏です。このギターリストの演奏に余裕や快楽はまったく感じられません。 このCDを聴いてみたいのであれば、購入するよりレンタルのほうをオススメします。また、音源は古いですがセゴビアやイエペスのCDをオススメします。
親しみやすいです
★★★★★
今回の村治作品は、題名の通り、バッハ作品の演奏集です。バッハというと身構えてしまう方も多いとは思いますが、おそらくこれまでに耳にしたことがある「G線上のアリア」「主よ、人の望みの喜びよ」といった小品も収録された親しみやすい作品になっています。
村治さんの奏でるギターの音色は、凛とした面もありながら、その一方で聴く者の心を穏やかにさせてくれます。是非、楽しんで下さいね。