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品質を獲得する技術―タグチメソッドがもたらしたもの

価格: ¥3,990
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日科技連出版社
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理論面での説明が充実 ★★★★☆
タグチメソッドの本は個別事例の説明に終始して理論的背景が
わからないものが多い気がしますが、この本は一般の理工学書
のように理論面での説明がきちんとなされていました。
タグチメソッドの理論的根拠などについての、優れた解説書! ★★★★★
著者は先ず“管理図と抜取検査・QCストーリー・実験計画法などの"伝統的SQC手法"”について、その各手法の得失に触れ、次いでタグチメソッドの有用性やその理論的根拠などについて解説・論述を行なっている。(「まえがき」に記されているように)本書により、“タグチメソッドが、これら"伝統的SQC手法"の延長線上にあるものとして扱われ SQC手法の再構築が行われる”ことを願ってのことである。

乱暴ながら一口で言ってしまえば、タグチメソッドでは、先ず“直交表の各行において(単一データを採取するのではなく)信号因子と誤差因子を二元配置する”。そしてこの各行での実験データについて分散分析を行ないSN比を求め、次にこれらの各行SN比データの集合について直交配列に基づく分散分析を行ない、その結果から”ばらつきを小さくする因子“や”感度を希望の向きに大きく変更し得る因子“を選び出す。著者は「まえがき」で、この考え方に「目から鱗が落ちる」との思いを記している。
このように、タグチメソッドでは実験計画法と異なり等分散を仮定せず、各条件でのばらつきの影響が評価できる。また望大・望小特性だけでなく望目特性も扱えるから、管理が行ない易い。従って出荷前での製品の信頼性評価・さらに仕様の設定値や仕様の範囲が変更された場合での信頼性予測も可能となり、安心して迅速な対応ができる。             
      
本書は、タグチメソッドの理論的根拠などについての包括的解説・論述としては、恐らくわが国最初の成書。題材・順序など、よく考え抜かれた構成なのでリテラシーがよく見通せる。また体系的且つ明確で飛躍・無理のない丁寧な解説がなされているので、この手法の素晴らしさの理解がしやすい。著者の、この解説・論述の努力に感謝したい。 
直交表について詳しくなりそう ★★★★☆
直交表について統計、数学的な説明がされており、一貫した印象を受けます。関係者には申し訳ないが、タグチ系の参考書には無いスマートさを感じます。
ただし設計者が手にとって使いまわす類の本ではないと思います。
他の良書で品質工学の全貌を理解してから、この本を読むことをお勧めします。この本は良書かもしれませんが、品質工学そのものを理解する本ではないと思います。
やっと、みつかった。ふぅ。 ★★★★★
品質工学関連では、やっといい本がみつかった、という気がする。題名は読み物だけど、ちゃんと理論の解説をした教科書的な本。タグチメソッドの本では膨大な知識体系を一気に説明してしまう傾向があり、わかりにくい。でも、この本は順序よく、論理的にまとまっている。なにより、田口先生最高!っていう雰囲気がないところが好感をもてる。この手のモノにありがちな学会投稿の資料をパチンっと綴じた感じはない。書き下ろしみたいだから、あたりまえか。知識を得るためには、品質統計に関する教科書を一冊別に用意して、参照しながら読まないとダメ。必要なのは、分散分析とか、検定とかの分野。実験計画法の知識もあった方がよいのだろうけど、私は知識がないので絶対必要かどうかあまりわからない。中身は数式がスマートまとまっていて、わかりやすく安心感もある。(ただし多元の式がスマートにまとまってるから、行列の知識が多少あった方が理解しやすい。)あとは、やる気次第、がんばります。ちゃんと使えるか不安だけど。。。と、いうわけで、大絶賛、大満足。星5つあげちゃいます。
タグチメソッドに興味のある方必読! ★★★★★
 非常に刺激的で面白くかつ役に立つ本だ。タグチメソッドにé-¢å¿ƒã®ã‚ã‚‹æ-¹ã«
はå¿...読と言い切ってã-まおう。ただã-、読みã"なすには統計とタグチソッドに
é-¢ã™ã‚‹åŸºç¤Žçš„な知識が求められる。

 è'-è€...はæ°-鋭の応ç"¨çµ±è¨ˆå­¦è€...であって、いわゆるタグチファミリーではなく、
その統計知識ã‚'駆使ã-てå¤-部è€...の立å 'から客観的にç"°å£ã‚'評価検証ã-解説ã-て

いる。ã-たがって、タグチメソッドにé-¢ã™ã‚‹æ‰¹åˆ¤ã‚‚時に飛び出すが、è'-è€...自身
「タグチメソッドのアイデアとæ-¹æ³•è«-は、それまで勉強ã-てきたもの(=信頼
性の統計理è«-)ã‚'根底から覆すものに思えた。まさに『目からé±-が落ちる』で
あった」と、タグチメソッドã‚'高く評価ã-ており、批判もç'°ã‹ãªæŠ€æ³•ã«å¯¾ã™ã‚‹
ものにとどまっている。

 è'-è€...によれば、!タグチメソッドの最大の意義は、製å"ãŒå¸‚å 'に出る前のでき
るだã'æ-©ã„段階で設計の良ã-悪ã-ã‚'評価ã-、出荷後のå"è³ªã‚'予測する客観的か
つ標æº-的なæ-¹æ³•ã‚'与えたã"とにあると言う。ã"れに対ã-å¾"来は実é¨"計ç"»æ³•ãŒã‚
ったわã'だが、実é¨"計ç"»æ³•ã¯åŸºæœ¬çš„に実é¨"計ç"»æ³•ã¯å¹³å‡å€¤ã®ã¿ã‚'ターゲットに

ã-ておりばらつきã‚'きちã‚"と評価できない、望大・望小特性は扱えても望目特
性は扱えない(扱いにくい)という欠点があった。ã"のï¼'つの欠点ã‚'タグチメ
ソッドは見事に解決ã-ていると言う。

 タグチメソッドの個ã€...の手法についての評価も面白い。統計的・数理的な観
点からの評価であるため非常に定量的・ç§'学的な評価となっている。そのため、

統計ã‚'æŽ'除する(?)タグチメソッドと統計学との橋渡ã-にもã!ªã£ã¦ãŠã‚Šã€å°
ç"Ÿã¯ãã"のとã"ろが非常に興å'³æ·±ã‹ã£ãŸã€‚

 私はç"°å£å...ˆç"Ÿã®æ›¸ã‹ã‚ŒãŸæœ¬ã‚'あまり読ã‚"でいないので、ã"う言うのはおã"が
まã-いかも知れないが、タグチメソッドの本質ã‚'理解するにはã"の本からå...¥ã‚‹
のがいいように思う。