宇仁田ファンなので、全部購入している予定の自分は、この「らくらく」と次作の「嬉嬉」は連作として読まなきゃダメですと思っています。と言う事でこの「楽々」ですけど、自分は女の子とつきあって、大事にする気持ちは一緒にいて楽しいとか気が抜けて楽（らく）だなぁという気持ちなので、今作の登場人物全員が大好きです。短編集なのに完成度が、かなり高いので普通の恋愛がしたい人たちにお奨めします。

今と絵柄が少し違うところもいいと思います
話もほんわか雰囲気。安心して読めます

タイトル「楽楽」が、そのまま宇仁田さんの作風を表しています。直球過ぎてなかなかお目に掛かれないけど、わかりやすいタイトルがステキです。

ヤングアニマルに掲載されていた８つの作品と、書き下ろしが２つ収められています。読者の中でも人気が高いと言われている、『KNOCK!KNOCK!KNOCK!』も収録されています。書き下ろしの一つは、この『KNOCK!KNOCK!KNOCK!』の後日談になっていて、楽しめます。宇仁田さんの作品の好きなところは、ゆる～いけれど自信はある恋愛観です。等身大の、ちょうど良い頑張らない恋愛を描かせたら、今一番な気がします。『KNOCK!KNOCK!KNOCK!』の他に、『あくびちゃん』と『すきなひと』を読むと、こう言った「楽」だけど、お互いの好きが溢れ出してるようなしっかりした恋愛って良いなぁって思います。