活動期間たった4年なんて、信じられない。
★★★★★
70年代後半はフュージョンがAORに接近してポピュラーになり、さまざまなバンドが出てきた時代ですが、その中でもシーウインドは独特の存在感を持っていました。
ポーりン・ウィルソンのボーカルをフロントに据えて、曲想は軽めのAORっぽいんですが、それだけではないのがシーウインドの魅力です。ポーリンのボーカルもパワフルなのに軽いという不思議な魅力がありました。
やはり、シーウィンドを際立たせているのはジェリー・ヘイ、ラリー・ウィリアムス、キム・ハッチクロフトのシーウィンド・ホーンの存在でしょう。特にジェリー・ヘイのホーン・アレンジは今聴いてもカッコいいです。当アルバムでは、ジェリー・ヘイは既にバンドを脱退し、ゲスト参加でしたが、これ以降も80年代の様々なアーティストのアルバムでよくジェリー・ヘイのクレジットを見かけました。ボーカルにホーンが絡んでいれば、ジェリー・ヘイが絡んでいるという状態でした。
個人的にはシーウインドはアジムスと同じくらいのマインド・シェアを占めているのですが、活動期間が4年だったなんて信じられない気がします。彼らのアルバムを通して聴くと、ちょっと時代を感じさせますが、違和感どころか、当時の自分に戻っているのを感じます。そんなグループです。
夏の定番?!
★★★★☆
フュージョン・シーンのみならずAORからブラック・コンテンポラリーと、多くのアーティストの作品で重宝がられ、その名声を轟かせた"シーウィンド・ホーン・セクション"。その本家本元(?)であるシーウィンドの4thアルバム('80年作)。
残念ながら本作を最後にシーウィンドは解散となりますが、その最終作に相応しい充実した作品ではないかと思います。
殆どの楽曲にコンポーザーとしてクレジットされているB.ウィルソン(ds){P.ウィルソン(vo)の旦那様}のセンスの良さも然ることながら、やはりこれだけのホーン・セクションを"身内"に抱えているというのが最大の強みです(オリジナルメンバーだったJ.ヘイ(tp)はゲストとして本作に参加)。
当時のサーファー系ミュージックの代表格と言えそうな[1]、ポップなバラードの[2]、どこか後期Doobie Bros.っぽい[3]、女性AOR系のステレオタイプ的な[6]などなど、看板voであるP.ウィルソンの存在感も非常に大きいですね。今なお夏の定番とも言える気持ちのいい作品です。
#よく見るとプロデュースはG.デュークですね。
#自身もkeyプレーヤーとしてゲスト参加しています。
ポーリン至上主義
★★★★★
ポーリンウィルソンの声は今聞いても大変素晴らしいものです。
また、完成度も高く、フュージョンというジャンルで、歴史的なバンドといえます。
このアルバムだけでなく、どれもお勧めです。
最近reunionしたそうですが、ライブアルバムでも出してほしいですね。