現在企業の取り巻く環境は大変厳しいものがあると思います。北見先生の本は会社をよくするだけではなく、そこで働く社員のことも考えた本だと思います。厳しい時代を生き抜くための「パート」の活用法が書かれ、とても参考になります。経営者や社労士等の専門家も必見です。

中小企業にとって、社員だけで業務を行うのは限界にきています。
収益が計画通りにあがらないことに加え、労働関係法の強化、社会保険負担の増加などにより負担はますます増加の一途です。
そこで、非正社員の活用が不可欠ですが、それにはパートさんの活用が不可欠です。

しかし、基礎となる考え方と具体的方法を知らないと、かえって効率が悪くなったりします。
このような失敗をしないための、そして効果的な活用の具体的方法がわかりやすく説明されています。
既存の正社員の雇用を守ることで安定した労使関係を維持したい。
中小同属会社の経営者の立場でパートを活用したい。

採用の方法、戦力化　研修、昇給などの待遇の考え方しりたい。
このようなニーズのある経営者・管理者に大いに役立つ価格です。

私は製造業の会社を経営しています。得意先は大手メーカーで、その協力工場の立場です。最近はコストダウンの要請が強く、その対応に苦慮しています。コストダウンをするうえで最も問題なのは人件費です。これまでは従業員のほとんどが正社員であり、しかも男性でした。だから毎年賃金が上がり、固定費が大きくなってしまいました。そんな時に目にとまったのが、この本です。刺激的なタイトルで、思わず買ってしまいました。読んでみると、イラストが入っていたり、Ｑ＆Ａになっていたり、とてもわかりやすい内容です。この本を読んで以来、パートに対する偏見や固定観念がなくなりました。パートといえども同じ人間であり、差別する方がどうかしています。やらせればできるものです。私の会社はその後、パートさんを数人雇いました。女性は４０代ぐらい、男性は６０代前半ぐらいの人です。１日の労働時間を５時間にしました。これで半年以上経ちますが、本当に良く頑張ってくれます。社会保険料もかからないので、正社員の数分の一のコストで済みます。この本は、今では私のバイブルです。