買いですが・・・。
★★★★☆
ボビー・チャールズ、72年のデビュー作です。昔から名盤の誉れ高い一枚で、音楽そのものに付け加える言葉はかえって贔屓の引き倒しになりかねないので遠慮しますが、「ビクター80周年記念事業」と銘打っての紙ジャケであるなら、解説や歌詞訳詞をケチるようなことはしないほうがよかったのではないでしょうか。1500円という廉価から多くは望みませんが、せめて楽曲と演奏者のクレジットくらい付けたほうがよかったのでは。かつてドクター・ジョンの名に導かれてこのアルバムと出会った経験のある自分としては、ここを起点に広い裾野と支流を有するせっかくの名盤が、点で終わってしまうのではないかと危惧してしまいます。
ウッドストック・サウンドの最高傑作
★★★★★
ボビー・チャールズのベアズヴィルから1972年にリリースされた傑作ファースト。プロデュースはボビー・チャールズ本人とザ・バンドのリック・ダンコにジョン・サイモン。もうこれだけで食指のそそるアルバムであるし、その期待に充分答え得るウッドストック・サウンド(?)最高のアルバムの1枚。バック陣も豪華でザ・バンドにハングリー・チャックの面々(エイモス・ギャレットがいい!)。彼の素朴な歌声に熟練された深みのあるサウンドが合わさった心に染みる名盤と言える。曲のデキもよく「スモール・タウン・トーク」「テネシー・ブルース」といった名曲も収録。ほんとに素朴なんだが味があって聴けば聴くほどよくなるスルメ盤。
うっとり。
★★★★★
1972年、ニュー・オリンズR&Bの名作曲家のボビーさんが、なんと当時チェスから発表した1stソロ・アルバム。多分お人柄そのままであろう控えめな歌声、しかしながら何と聴いてるものの心に染みてくることよ。ザ・バンド+ベター・デイズ混成のゲスト陣もそんなボビーさんに静かによりそって、天国の音楽を作り上げてます。特に3.「俺は今良いところにいるんだよ」、4.「スモール・タウン・トーク」、そして5。「テネシー・ブルース」では、何回聴いても鳥肌立っちゃって。何て良い曲書くんだこのお方。こんな音作りのアルバムはこれから出てくること考えられんので手に入る今、出会って置くことを強力にお勧め。聴いたら最後取りつかれちゃうけど。ウッドストック・サウンドを代表する名盤でもありまする。