売れる音楽をやるというよりも、自分たちが楽しめる（こだわれる）音楽をとことんやるぞ、という姿勢がひしひし伝わってくる、時代を超えた名盤です。

目の前で演奏しているかのような、臨場感、特に生ギターのざらついた質感がたまりません。リトル・フィート同様に、まさしく「あるべき音がそこにある」という、理想的な音楽です。聴いている間、何もせず、しばし夢見心地の気分です。

魅力的な女性ヴォーカルは数多いですが、ここまでギターが弾けて、ブルージーに歌える歌手もなかなかいないでしょう。あくまでクールに突き放したように歌い、弾きまくる彼女ですが、放たれる瞬間瞬間の音の端々が私の全身体に突き刺さってくるサウンドなのです。

ジャニスや、キャロル・キング、ノラ・ジョーンズとも全く異なるキャラですが、聴く度ごとに味わいが深まる、まさに我が人生の銘酒のような作品です。

ジョン・ホールを初めとして、バックのいぶし銀の職人芸プレイも素晴らしい。

聴き始めるとあっと言う間に終わってしまうのですが、間違いなく、前述のアーチスト達の名演同様、一生モンのアルバムです。捨て曲は一曲もありませんが、私は４曲目が一番好きです。

You Tubuで見たｂｏｎｎｉｅ　ｒａｉｔｔｌですかっり気に入りこのＣＤを購入しました。期待を裏切らなかったですね。１曲目から釘づけになりました。
今ではボニーづけの毎日です。ギターといい歌声と言いもう最高です。何故売れなかったのか不思議なくらいです。このアルバム彼女の間違いなく傑作です。

ローウェルジョージ亡きあと、Litte Feat加入？という噂があったそうですが、このアルバムを聴くとよくわかります。
Little Featファンにぜひ。
ボニーレイットはすごい！

ファースト・アルバムはアマチュアの自主制作盤のような雰囲気でしたので、
このアルバムが本格的なデビュー盤と言えるかもしれません。なんといっても
エリック・カズの名曲"Love Has No Pride"を世に知らしめたアルバムです。
その他ジャクソン・ブラウン等シンガー・ソングライターの曲を多く取り上げていて
ブルース色は、ほとんどなくなっています。ブルースでは売れない、とレコード会社
が考えたからでしょう。ポップな仕上がりです。しかしその中で唯一の本格的
ブルース曲"Love Me Like a Man"でのボニーのギターは見事で、トーン、
フレーズ、ピッキングとも文句なしの名演ですね。最近はスライド中心ですが
指弾きでも実力者であることが分かります。また２曲ギターでサポートしている
ジョン・ホールのプレイが素晴らしいです。彼のようにでしゃばらず繊細なギター・ソロの
弾ける人はあまりいません

とにかくグレイトなギターアルバムです。しかしグワングワン轟音でもなく、清涼感あふれる拡がりサウンドでもない。
　コリコリです。木の幹。軟骨。音の粒が際立っている。アコースティックもエレクトリックも無駄な残響がいっさいなく、気持ちよく音が途切れる。　レイット自身もウッドストックのギタリスト達も、ギターという楽器の本質を味わいながら弾いてます。