楽しくて面白くて!
★★★★★
気取らない表現にとても感動して著者の人間味が溢れていました
こういう生活もいいかもしれないですね
★★★☆☆
知人宅から借りてきました。面白いタイトルだったのライフスタイルの提案として読みました。
いや、この本の趣旨はそういうことではなかったかもしれませんが、私はこの生き方が面白いし、著者の無理のない計画的な面が本当に良い結果を導いているのだと感じました。
野心でぎらぎらするよりも、爽やかで良い人生を歩んでおられるようで、うらやましくも感じました。うらやむこと自体、あまり良いことではないと思いますけどね。
全体としてライフスタイルとしては非常に面白く、著者の教養や知識にいろいろと感心しました。
私も玉村氏のように、楽しく時間を過ごしたいと思います。ただ、楽しくすごせればいいので、自分なりのスタイルを探してみますか。
ある成功者の人生を振り返る、羨ましいが、他の人の参考にはならないな
★★☆☆☆
「今日よりよい明日はない」とはポルトガルの諺だそうだ。明日が今日より良いとは限らないよ。将来に希望を持っても、どうなるか未来なんて分からないよ。努力が報われないこともあるよ。だとすれば、違う生き方をしてみようよ。
著者は、恵まれた良い時代に生まれたのだと思う。日本の高度成長期に青春を迎え、組織に頼らない生き方をしても、なんとか収入を得、本も売れ、様々な経験も出来た。今では農場を持ち、ワイナリーを経営し、画家としても生計を立てている。しかし、今の時代、著者と同じような志を持った若者が、同様の人生を送ることは、非常に難しくなりつつあるのではないか。
これは日本だけの問題ではなく、アメリカでも欧州でも同じだろう。社会が大きく成長する時代には、誰にも可能性が大きく開けており、収入もそれなりに得ることが可能だが、成長が止まった社会では、チャンスは平等ではなく、豊かになる手段、道筋はとても限られてくる。
著者は、「今日よりよい明日はない」と、日本が停滞経済にあり、ポルトガル人のような価値観を持つことを勧める。それはそれで意味のあることだろうが、経済の停滞を積極的に肯定するような主張に関しては、賛成できない。
皆が貧しかった社会、例えば1970年以前の日本がそうだが、1本4500円もするビラデストのワインを買えるような層は極めて限られていただろう。ある程度の経済的な繁栄がないと、若者にとって可能性を模索し、チャンスを掴む可能性は限られるのであって、成長を止めた社会、或いは経済が縮小した社会、例えば1930年から60年ころまでの日本では、ごく限られた層しか、自由に生きる可能性がなかったことを忘れてはいけないと思う。
予想もしない価値観が頭から足まで電撃を走らせる
★★★★★
玉村豊男氏のエッセイは、今回初めて読みました。
正直・・・頭を殴られました。涙が出ました。
学校を出て、毎日精進してがんばれば、やがてむくわれて
今日より明日、明日よりあさって、もっともっと、幸せになれる
はずでした。ある世代より年齢が上の平均的日本人が夢に描いてきた
人生と幸福の青写真でした。でした、としかいいようがない今日この頃。
でも、人間ある程度生きてくると、やがて、そうでもないことに
、馬鹿でも気がつき始めます。特に、世間の構造や生き方の流行が
変わってくると、そんな気がもっとしてきます。
そう。そんなに成長神話を追いかけて、なんか意味あるの?
今が一番楽しい、今食べているものが一番おいしい。それでいいではいないか?
本書にあります。「私は社会の片隅で、あるいは余白でもいいから
自分だけで説明のつく人生を送りたいと願っていました」・・これは、
泣けます。世間や家族、会社の人や友人、親や兄弟・・もちろん
人間関係は大なり小なりあります。でも、人生を生きるのは自分。
納得したかどうかは、自分で決められるのです。
さらに、玉村氏は、流れに身を任せるけれども、流木をつかむかどうか
は自分で決めることの比喩を、ゆっくり、じっくりと説いてくれます。
そう、本書は、安きに流されないけれども、自分を偽った生き方も
しない、よい意味での「個人主義」を全うする生き方を説いた徒然草
なのです。一読して読む価値大いにあり。
今を一番楽しめ、という難しさ
★★★★☆
未来ではなく
過去でもなく
「今」を楽しむべし
玉村豊男も、カート・ヴォネガットの叔父も、KREVAも言っていることです