様々な宗教についての基本的なことが理解できる本と思います。

高校生の世界史レベルで一神教やインド起源の宗教が物語風に展開されていてすんなりと腑に落ちて来ます。宗教対立から来るテロの発生など、なぜそうのような対立が生まれるのか、その背景がわかります。

最新の国際ニュースなどを理解するための基礎知識が得られると思いました。

教義等について厳密な正確さをもってあれこれ申し上げる素養は持ち合わせておりませんが、普段こういった方面とはそんなに関わりがないにも拘わらず、付け焼き刃的に頭に入れておく必要に迫られた時などに即効性をもって役立つ一冊です。宗教にありがちな用語や概念の難解さに出くわすこともそんなになく、記述も平易ですらすら読むことができます。終章に現在との関わりについて触れられているのも親切でした。