例えば、権利の定式化についての論争は『パレート派リベラルの不可能性』においてSenがはじめて行った自由の定式化に対する批判から始まったものである。このようなトッピクを研究しようと考えるならば、まずこの論文は読まれなければならないであろう。他にも功利主義への批判など、Senの良識ある考え方には学ぶべきところは多いのではないのだろうか。
ただ、訳本で削除された論文がかなり多いのが残念である。