例に漏れず中途半端な内容と構成
★★★☆☆
熱心なG党なら、毎年『年鑑』名義のDVDが出ること、そして、優勝すればそのときには速報のようなDVDも出ること、これはもうパターンとして覚えてしまっているだろう。
その“速報”としての本DVDであるが、相変わらず(というのは00年や02年の“優勝”盤を指しているのだが)中途半端な、言葉が悪くなるのを承知で言えば「出し惜しみ」しているとしか思えない内容である。「詳細は『年鑑』を見てね」と期待させられてはその『年鑑』にガッカリさせられてばかりいるが、今回もそのテツか、と勘繰ってしまう。
本DVDには、感動を呼ぶ“あの”シーンがない。『年鑑』には必ず収録されると信じて敢えてその例をいくつか挙げれば、
・5000勝記念「V9シリーズ」で往年の名選手が集結
・会田“史上初親子勝利”
・山口“史上初育成出身勝利”
・内海「回すのかよ」発言の激走、死球乗り越え熱投
・“鉄腕”西村が画面に全く登場せず
・・・などなど。
祝勝会のビールかけ映像もいいが、そういう内容に費やすリソースがあるなら、こうしたシーンをもっと入れるべきだ。そうでなくとも地上波放送が激減し、優勝の瞬間すら生中継されなかったのだから。
収録時間も他球団(DとかFとか)の半分しかないし、毎度ながらとても堪能できるデキではない。残念。