固定観念を捨てた家事の再構築
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本書は、これまでに無かった、ビジネス書のような家事本です。
これまで家事本といえば、主婦が対象でした。カリスマ主婦のあこがれの
ライフスタイルをビジュアルに表現した本だったり、家事が趣味という
くらいの、いわば「家事職人」向けのノウハウ羅列の本だったり。
でも、潜在的には、家事が苦手だったり、共働きの子育て世帯や、
介護で忙しい世帯、高齢で家事の負担感が増している世帯など、
様々な家事の負担軽減のための効率化に切実な人々がいるはずです。
家事の効率化のノウハウを紹介している本は、これまでにも
あったわけですが、そのノウハウは、主婦向けで、
「お金をかけずに創意工夫」という観点のものが主流でした。
まずは、お金の節約ありきという偏りがあって、時間や労力の負担は
あまり重視されていないノウハウが多かったのです。
本書は、忙しくて切羽詰まった状況で家事を「本当に効率化する」必要
にせまられた人にとって、とても役に立つ良書です。
そして、本書で言うところの「ゼロ地点家事」、つまり、マイナスに
転じた状態(汚れる、散らかる)を、洗う、片付けるといった、元の
ゼロの状態に戻すための家事は、日常の家事の大部分を占めている
わけですが、このゼロ地点家事を効率化することは、
実は切羽詰まった人だけではなく、家事が好きで楽しみという人は
もちろん、誰にとっても、必要なことだと思います。
本書は、ゼロ地点家事を効率化して、生活をより良く楽しむための
家事の余裕を生み出すという発想の転換を提唱しています。
固定観念を捨てた家事の再構築をするための手助けになる
本書をおすすめします。
家事がダメな自分にはうってつけの一冊。
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出来れば、家事には係わりたくない。基本がそうした考え方だったので、家事についての本なんて、手に取ろうと思ったことは一切ありませんでした。
しかし。人は必ず、家事に向かい合わなきゃならない時が来るものなのですね。でも、いざそうした状況になった時、「効率のいい家事のやりかたなんだけどさ〜」なんて、気恥ずかしくって、気軽に人には訊けなくって、結局本に頼らざるを得ませんでした。でも。こうしろああしろのノウハウの羅列本じゃ、巧くいく気がしないし、好きじゃない。こんな自分に無理なく出来る家事の手法を教えてくれる本はないかしらん?と探してたら、本書にぶつかった次第。気に入ったのは、ビジネス書のような家事本、ってところ。男にしてみれば、ビジネスの発想で家事を再構築するフレームワークの提案ってのは、入りやすく、実際、とても分かりやすく読みやすい本でした。
家事=日常なので、無理なく長続きさせることが重要。
ビジネス発想でやる楽しい家事、これはイケると思います。
脳の活性化
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こんな視点ははじめてだ。とにかくかたづけが苦手な人間にとって、これは新しい視点。やる気にさせるテクニックが満載。イラストや図解が入っているので覚えやすいし、具体的な商品も紹介されているので家事を省力化する方法がわかりやすい。めうろこの新発想の数々!
この発想は他にない、新しい家事のフレームワークですね
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家事の本って、書き手も内容も、ある程度もう想像がつくようなものばかりになっていると思う中、これはとても新鮮でした。
筆者があとがきの中で「はじめて男性に向けた家事の本を書けた、そういう時代になったことがうれしい」というようなことが書いてありましたが、読み終わってみて、大人の男性が抵抗なく、しかも楽しく家事に向き合えるこんな本は、これまでなかったんじゃないかと気付きました。
いかにもの主婦視点の家事ノウハウではなく、家事という分野でここまで論理的に、すぐ使える実例を交えながら発想の転換を展開できるのは、めずらしいと思います。
忙しいビジネスマン、ビジネスウーマンのための家事の本。
どっぷり主婦視点だと、ちょっと違うかもと思う箇所もあるかもだけど、だからこそ、必要な人にはどんぴしゃ役に立つ情報が入っていると思うし、読んでいておもしろかったです。個人的には家庭にもストックコストが発生するので在庫管理が必要ということと、ロジスティック発想。あとは自分の労働対価を算出して作業の管理をすることや、費用対効果を考えて設備投資をする具体的な試算もおもしろかったです。
買いました!(まだ読んでないけど、)
★★★☆☆
昨日見つけて本日購入しました!(立ち読みだけで★は3つ)視点がおもしろいのと立ち読みしたら欲しくなりましたので。「一円でも安いところチラシを比較して買いに行く」ことがフルで働いているとできません。できたとしても費やした時間を自分の人件費で換算して考えると得にはなりませんよね。そんなことも書いてあるようです。でも、金銭だけの視点で考えると確かに実は「節約」ではないのですが比較して購入するという行為には満足感もあったりして?!物を片付けるためのモチベーションとして「風水」「運」などの視点から書かれた本・・結構読みました。この本は片付けだけでなく家庭生活の運営全般のようです。読後の感想はまた!さてさて今度は片付くか・・・
読後です。
”洗濯”については全く同感です。なにがイヤって家事の中ではこれが一番面倒です。書かれているようにマンションの田の字間取りでは動線の長さ、悪さを指摘され、常々感じているわたしには溜飲がおりるというもの。洗濯室の必要性に一票!また、この本を購入する前に先日、初めてハウスクリーニングをしました。費用からいって迷いましたが夫の勧めで決心。洗剤がまずちがう、仕上がりが違う、オーダーしてよかったと思います。これを家の「メンテナンス費用」として捉える視点はさすがだなと感心しました。ももせさんの本は元気もくれます!