転生を媒体にした冒険ファンタジー。
全編を通して言えばスタートダッシュをかけ過ぎて
最後に気力が尽きた感があるアニメ。
前半の各キャラクターの人格に厚み持たせるエピソードが垣間見える見せ方
謎のちりばめ方はとても丁寧だ。
しかし後半はスケジュールが押し迫っていたのか
そのキャラクターたちの設定を生かし切れなかったのが残念。
謎も子供騙しに映る部分が多くなる。

しかし転生をテーマにこれだけロマンチックに表現しようとした意欲は大いに認める。
監督の「子供にも見てもらいたい」というモチベーションがまだあるならば
テレビ放送では間に合わなかったエピソードをぜひDVDで期待したい。

難しい作品であると言っておきます。少し本題から外れますが、アニメはあまり何も考えずにその作品を楽しんでいって、最後に感動やら驚きやらが現われて終わると言う作品が多数です。しかしこの作品はそこまで容易いものではなく、作中にいくつもの伏線が用意されているため、ある程度自分で考えながら見ていかないと、ストーリーにおいていかれてしまうことも起こらないとは言い切れません。ですのでそう言ったことが不得意な方にはあまりオススメできる作品ではありません。確言う私も悪戦苦闘している１人であります。
　しかし、思考する気のある方ならば、この作品の本質を理解する事や、この作品を本当に楽しむ事ができると思います。さらに、画質もよく、非常に安定している作品だと思います。思考の基準としては『新世紀エヴァンゲリオン』という作品があります。この作品を苦にすることなく見れた方なら、間違いなく楽しめる作品になっていると思います

このアニメは本当に丁寧に作られているなというのが画面からひしひしと伝わってきます。
今時のアニメにはない懐かしい絵柄や、とにかく美しい背景。一見の価値ありです。
最初は謎だらけですが物語が進むにつれ散らばっていた欠片がどんどんとひとつのところへ収束していく。その序盤として事件やらなにやらがおきていく巻です。
最初から最後までキッチリ見て欲しい、そんな作品です。

この第２巻での注目は、
まだ敵か味方か分からないベフォールの子供達と、
この先、複雑に絡み込んで来る老年の逃亡者達とゲド機関の存在かと思います。
静たるヘルガと動たる周囲のバランスも興味を誘います。
この時点では、それぞれがどの様な繋がりになるのかはまだ見えて来ませんが、
ゆっくりと進行する予測の出来ないストーリーに興味津々です。
一生懸命なトーマとチットも可愛いですよ。

子供だけでなく大人も楽しめる冒険と愛の物語。遂に3話～6話が発売です！見逃した人は是非観てください！作者の伝えたい事が良く伝わって来る作品です。私もテレビで観てますが、泣いてしまいました（20話目くらい？）。アニメで泣くなんて初めての事です！これ程の良い作品に出会えて私は嬉しく思います！
是非、手にとって一緒に泣いてください。