自分の殻をやぶり、恋人探しを始めるデイジー。しかし、彼女を待ち受けるものは…。
デイジー・マイナーは、退屈していた。さらに悪いことに、彼女は魅力のない女性だった。小さな町の平凡な図書館司書であるデイジーは、もう何年もの間、デートに誘われたことがない。軽い恋愛の経験もなければ、欲望に身をまかせたこともなかった。そんな彼女が、34歳の誕生日を迎えて一大決心をする。未亡人の母親とハイミスの叔母と暮らしている自分の人生に疑問をもち、すべてにおいて、(セックスについてももちろんのこと)、充実した生活を送ろうと心に誓う。
世間知らずの純情娘が突然バッドガールになるなんてこと、あり得る? まさか。でも、バッドガールのふりをしてみるのも悪くないのでは…。
メイクを変え、新しいファッションに身を包み、彼女は見事に変身をとげた。髪の毛を肩にふわりとたらし、クラブで踊り、初めて会う男に話しかけ、ほほえんだ。新しいアパートを手に入れ、新しい人生を手に入れた。そして、それは恋人探しの幕開けだった。
ところがある晩、デイジーは見てはいけないものを目にしてしまう。その瞬間から、彼女は殺人鬼に狙われる身となり、恋人探しを中断しなければならなくなった。しかし、求めることをやめた瞬間に、求めていたものが手に入ることもある…。
心が締めつけられるほどのロマンスと、息もつけぬほどのサスペンスを書かせれば、リンダ・ハワードの右に出る者はいない。本書によって、彼女はあらためて一流のストーリー・テラーであることを世間に知らしめた。スタイリッシュで刺激的な文体は、読者を物語の中にぐいぐいと引き込み、時間のたつことを忘れさせることだろう。
笑いました!
★★★★★
この作者の本を読むのはこれが初めてでしたが、面白かったです!!
ラッソ署長とデイジーのやりとりは笑えます。
コメディとロマンスとサスペンスがバランスよくMIXしていて、とっても楽しめる一冊です。
オススメです。
ロマンスはいいね
★★★☆☆
ロマンスものに求めるのは、現実からの逃避ではないかしら
リンダハワードは楽しませてくれます
しばらく、非現実に浸り、また、日常をまい進しよう
ロマンス好きにおすすめ。
★★★★☆
ほとんど一気読みしたので、おもしろかった。 すごく感動的とか心に残るというのでないけど、楽しめた。
特にロマンス好きの人にはおすすめ。 後味も良かったしね。 小さな田舎町に生まれ育って34歳の今日も母と叔母と一緒に住んで、
図書館に勤めるデイジーはメイクもしない、ジーンズも持っていない、言葉使いは古風な女性。誕生日に結婚して、子供が欲しい!!
と行動を起こす決意をするのだけど、そのナイーブさがとても新鮮でおもしろかった。
いろいろ事件もあるけど、おさまるところにおさまったというところか。
Review
★★★★★
今まで読んだリンダ作品の中で、一番、好きです。
まず、私が主人公デイジーに、似ているから。
平凡で真面目で冒険ができない。
そんなデイジーが34歳の誕生日の朝、結婚するために変身することを決意。
女って、どうしてこう、変身願望が強いのでしょうか。
素敵に変身できたデイジーが羨ましい。
次に、警察署長ラッソの、なんと魅力的なこと!
胸がきゅんとなるようなラブシーンは、コメディの中でも健在です。
そして、今回は、登場人物の会話がとても楽しめました。
母親やおば、デイジーの変身願望をかなえてくれたトッド、
そしてラッソとの会話は、テンポ良く、笑えるところがたくさんありました。
また,try Tino Georgiou-The Fates-極度のよい
暑さを乗り切るラブコメ
★★★★★
アメリカ南部の典型的な小さな田舎町が舞台。34歳の誕生日を迎えた「これぞまじめなオールドミスの標本!」のような、市立図書館の司書さんが、持ち前の天然ボケぶりを発揮して、突如、自分の生活を変えようとするのですが、あっという間に大事件に巻き込まれ・・・気がつけば、隣に素敵な彼氏が。自分の天然ボケの純情さを愛してくれる男性が現われるっていうのは、老若を問わず、女性の永遠の夢なのかもしれませんね。脇役の隅々まで、メルヘンのような登場人物達のかもし出す明るいどたばたぶりが魅力。書き出しは、シリアス物かと思わせますが、本編の英語はとてもシンプルで簡単です。あんまり肩肘張らないで、今年の猛暑を明るく乗り切りたいと思っている、大人の明るい夏休みに是非どうぞ。