「ふるさと」販促パンフレットによると、
つんくは楽屋で家族の顔を見たとたんに泣き出しているメンバー見かけたときに思い浮かんだ曲だそうだ。

そして、後に少年漫画誌にビートルズメンバーが一人で歌っても、その曲はビートルズだと思うように、安倍が一人で歌っていてもその曲はモーニング娘。であると「ふるさと」は一人で歌っている理由を明かしている。

C/Wは後に「ミモザの咲く頃２００１」がスマッシュヒットした下町兄弟がアレンジに参加。

これは、本当にいい曲。

売り上げとか、そういう下世話なコトが全部しゃらくさくなる位
そんなコトすらどうでも良くなるぐらいに
本当にきれいで、すてきな曲。
タイトルが示すとおり、故郷や家族にスポットをあてて
そこになんとなく「夏」っぽいせつなさをミックス。
すごくあたたかな曲。
なっちがメインに据えられているが彼女特有の、
なんとも言えない手紙を綴るように
丁寧に歌う歌唱法がすごくいかされていて、まさに
なっちのテーマソングといえる。他のメンバーのコーラスも
すごくキレイで、楽曲の完成度を支えている。
なにか、気持ちが淋しいときに聴くと
とてもきれいな気持ちになれる感じ。そして、和みます。

LOVEマシーン以降、
まるで別のグループかのように、
音楽としてのアプローチを変更してしまった彼女たちであったが
これは、それが「間違いだった」という１つの結論さえ
思い起こさせる。それぐらい確立されている。

詩もメロディーもアレンジもボーカルも
今では考えられないくらい、ドレをとっても秀逸！

まぁ、知らない人もいないとは思いますが
是非、改めて良さをかみ締めながら聴いてみていただきたいです。

多分おとなになればなる程、いい曲になる気がする。
自分の中で。

安倍一人がヴォーカルをとり、他のメンバーがコーラスに回っている「ふるさと」は、デビュー当時からすれば、安倍の歌唱力もだいぶ向上しているし、曲自体も非常に良いと思う。しかし、このシングルがあまり売れなかったのは、曲自体が地味である以上に、安倍のみに入れ込んでいる人以外、どうやって聴けばいいのかわからなかったからではないのか？　これは「安倍なつみ」のシングルでなく、あくまで「モーニング娘。」のシングルなのだから。この曲は、シングルとしてでなく、アルバム収録曲の一つとすべきだったと思う。

「忘れらんない」は大人っぽい路線を意識した、７人の声がバランス良く収録された曲なので、「モーニング娘。」ファンとしてはこちらの方を聴くべきでないのかと思ってしまった。