そんな寅さんや香具師(やし)の由来から始まって、
様々な商売(挿絵も楽しい)の売り声や啖呵が紹介されている。
しかし、文章では今ひとつピンと来ない。
そこで、文化勲章を受けた大道芸人・故坂野比呂志氏による
25項目(75分)の口上・啖呵や売り声のCDが付いている。
流石というか、巧みな話術が耳に心地よく非常に楽しい。
一つ一つの項目を、もっと長く聞きたいのが正直な気持ち。
今は、聞きたくても聞けないものばかりである。
※坂野比呂志演目――活動大写真/アイスクリン/シジミ売り/
納豆売り/豆腐屋/竿竹売り/金魚屋/いわし売り/葉唐がらし売り/
孫太郎虫売り/苗売り/新吉原細見/オイチニの薬売り/よかよかアメ/
易者/薬草売り/ガマの油売り/物産飴売り/泣き売/七色唐がらし/
門司のバナナの叩き売り/関東のバナナの叩き売り/