前半の後半の差が
★★★☆☆
前半はメチャクチャ面白くて、伊良部シリーズより上だと思いましたが
後半はハチャメチャでしたね。無理もあんな感じだったので、奥田さんの好みなのかな。
僕と邪魔や最悪、空中ブランコ、東京物語など最後まできちんと締まる小説が好きです。
でもララピポ好きな人は会うかもしれませんね。
陽気なギャングが地球を回すぽい軽快な作品
★★★★☆
・伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」に似た印象を持ちました。
スピーディでウキウキして、爽快な後味を与えてくれる作品です。
・他のレビュアーの方々の記載にある通り、序盤は半信半疑で読み進め、そのうち
だんだんと登場人物がみな愛すべき友人のように思えるようになります。
・スピーディが行き過ぎて、最終のほうは少し雑な展開なような気もしますが
たいていのひとは面白いと思える内容だと思います。
・小さな本の中に、東京の街と人たちが息づいているように感じました。
どたばたクライム・ノベル
★★★★☆
どたばたクライム・ノベル。
いくつかのグループがそれぞれの思惑を胸に、10億円を狙う。
クライム・ノベルなのだが、シリアスな感じではなく、どこかゆるい。
いかにも奥田英朗らしい雰囲気。
思惑が交錯し、騙し騙され、そして翻弄される。
このドタバタ感がたまらなくいい。
奥田さんは、必至だけどどこかこっけいな人を描くのがうまいですね。
爽快青春ストーリー
★★★★☆
気持ちの良いリズムの作品である。
10億円を強奪する話しが出るまでが少し長かったな、と感じます。
クロチェが加わった後は気持ちよいリズムで話しが進んで読み応えがあります。
クロチェの高飛車な感じが良いですね。
今日はもうとにかく癒して癒して!爽やか上等!の、本。
★★★★☆
「邪魔」や「最悪」を書いた人とは思えない、もちろん「東京物語」や「ガール」、
あまりに有名になってしまった「空中ブランコ」「インザプール」の流れからはアリアリなんだけどね。
最後の終わらせかたも、カワイイ。
あたしはクロチェみたいなイイオンナにはほど遠いけど、でも、こんな感じで粋がってる強気な彼女が、好きになった。
あと、ミタゾウの、「僕も好きだけどひとりじめできないから、他の誰かのものにもなってほしくない」っていう、
情けないんだけど素直なとこ、共感!
あたしは言葉の響きだけで、行ってみたい場所はマチュピチュなんだけど、でも、キリバスに、しようかなこれからは。
誰かと思いっきりばかやって、そんで、イキオイだけで誰かにコイしたくなるような、
そんな、夏にぴったりのお話でした。