普通なら、トラブルとラブラブで話が進みそうな設定だ。しかし、そうはならない。パーパソイド達はそのための機能と役割もあるというのに。なぜか。その理由が3作目にして明らかにされている。だが、同時にAIにとっての愛情はどのようなものかも示されている。
物語は、この巻でさらにキナ臭くなっている。しかし、このキナ臭さが本作を月並なSFでなくしている。1、2巻で読むのを止める人がいたならば、3巻だけは読んでみろといいたい。