太陽ファンは外せない巻です
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ドラマCDの書き下ろしシナリオでもあった、太陽と星の因縁のエピソードが収録されています。太陽がどうして星を嫌悪するのか、ふたりの過去のエピソードが語られます。さらに、星の不可解な振る舞いの理由の片鱗、節制を含むタブロウたちのサツキの正体に対する見解なども。しかし、なんといってもこの巻で特筆すべきは、太陽の3バージョンが登場していることです。グランドマスター版、レディ版、サツキ版、現時点で明らかになっている全てのバージョンが登場しています。太陽の本質が解るともいえるエピソードも満載ですので、太陽ファンは(どのバージョンでも)外せない一冊と思います。是非、お手元に。
今、すべての謎が明らかに!?……なりません
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帯で核心に迫るような煽りがついていましたが、
実際は断片が明かされただけです。
毎度このマンガは表紙が前巻の内容で重点だった人なので、今回ミシェルですが
実際彼女は今回それほどクローズアップされません。どちらかというと
パメラとアレイスター、そして名前の明かされない"星"の思慮・トラウマが重点です。
単純にインパクトが大きいのはレディの寝顔と主の心象が影響した
"節制"ベルティオー(マイケル・ベルテアクスとかどこで調べてるんだろうか…)です。
ベルティオーは突然かっこよくなり、レディはギャグキャラで生きていくかのような風体で
驚きもひとしおです。
少し気になるのは、サツキの生い立ちもこの巻で若干描写されるのですが
主人公補正は血統によるものなのか、ということです。
これは少年漫画だと結構あるみたいで、確かに重要な要素ではあるのですが
生まれがそうだから主人公特別なのかどうなのかを
この漫画でどう取り扱うのかも非常に興味深いところで
ますます目が離せなくなっています。
ますます賑やかな氷川家
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前巻のラストで「節制」ベルティオー、レディ版「吊るされ人」ミシェルが仲間入り&お目見えして、ますます賑やかになった氷川邸。今巻の第一話目では、サツキ版ベルティオーが初登場しますが、予想外の方向にキャラ付けされていたのが面白かった(笑)。未読の方、お楽しみに!
そして今7巻は、全体に「創造人」にまつわる話になっていました。「太陽」アレイスターと「星」の間の因縁も明らかになります!
とはいえ、物語の根底にあるそのものの謎は当然ながらじわじわと明らかになるので、今回は物語自体に驚天動地な展開は起こりませんでした。表現方法も境涯も様々という所で、愛が決壊して溢れたり蛇行してたりで時々シリアスになりながらも、基本的にゆったりとした雰囲気です。
そして、青春。頑張れ!翔!!負けるな!翔!!
タブロウの人数が増えてきたので仕方ないのですが、今巻、「戦車」リガルディーと「法王」ブラヴァッキーが出てきませんでした。何だろう、出てきていると割合うざいキャラのおじじ二人なのですが(←ひどいな)、いないと妙に寂しいですね。あと、「死神」メイザースと「女教皇」アンナも出てきませんでした。
・・ところで、ファンとして非常に気になっているのですが・・ぼくらのヒーロー!「正義」と「審判」は表紙にはならないのでしょうか・・?この後、氷川家に仲間入りする時あたりで表紙を飾ることを勝手に熱願しております(笑)。