読むとなんだかホッとするんですよね。あったかい。それがユキムラさんの人柄なのかもしれない。
そういう物って、結構描いたものに現れるからね。

細かい内容で言ってしまえば、亜礼の魔法修行が描かれていないとか、正貴の心の移り変わりが良く分からない
という事もあるんだけど、それよりこの作品は、テンポの良さとかセリフのやり取りの楽しさを味わった方が
良いのかもしれない。亜礼の言葉使いは楽しいし、正貴の誠実さが気持ちいいです。

ただ、エロシーンはかな〜り唐突ですね。むしろこの作品には無い方がバランスがいいかも。
あってもキス止まりで。

亜礼の師匠、アヌビス先生の獣型が好き。彼（彼女？）は絵描き歌で描けちゃう程簡単なんだけど、
その見た目とオネエ言葉のバランスがいいです。

いや〜、この造形が新しい！！
飄々としてお気楽そうな大人眼鏡が可愛らしいステッキを振るんですよぉ
ビジュアル的にツボでした

そして魔法物といえば、人間との契約
それが社長で堅物？な正貴
最初はそう見えないのにだんだん魔法青年？亜礼に惚れて振り回されて
ヘタレてくる様子が楽しい
亜礼が「愛人でもいいよ〜」と言った軽い？感じなのに
それを嫌がって好かれてるか不安なる所とかも純情で良かった！

動物に変化してる先生やライバルや同僚？などのキャラも立っていて
設定やキャラのファンタジー造形がお上手
無理がないのに、しっかりと作りこまれていて楽しめます
ＢＬでファンタジーものってフワフワした設定になっていたりして
上手く世界観が作れてない、もしくは外側しかできてないものがあるけど
ユキムラさんのはちゃんと読みやすく、わかりやすく、魅力的な設定がされてます

王道ぽく、軽いＢＬになりがちなんだけど
ただのありがちものじゃなくて、作者の個性があって
最終的にはハッピーエンドでも、その過程が想像できなくて
読んでいて面白いです

別に受けとかに私の萌え要素があるわけじゃないのに
普通に楽しく読めました！！

ヘタレ攻×飄々メガネが好きならオススメです

ユキムラさんの初期作品の新装版第２弾です☆

タイトルそのまんまな天然でお気楽極楽な青年見習い魔法使い（亜礼）と不器用で無骨でヘタレな会社社長（正貴）のゆるゆるじんわりな恋？模様。生きることに不器用だけど一生懸命な登場人物たちがとても愛しく思える温かい物語です。笑いも萌えも切なさもギュッと詰まってます（エロも思ったより多かった…笑）。

あとがきによると旧版は未完だったということで、今回書き下ろしで新たに最終話が加えられています（なので「完全版」）。こちら、ページ数も内容的にもかなりのボリュームです！（嬉しい驚きでした♪）

旧版分（４話＋おまけ）でも何ら不足感はなく十分に楽しめましたが、今回の「Ｍａｇｉｃ５」で、正貴が社長になった経緯や亜礼が魔法使いになりたがった本当の理由など…物語の根底に関る重要な話が出てきたおかげで、４話までの亜礼の突飛な行動のワケや分りにくかった想い、正貴の心の葛藤などが見えてきました。そして、登場人物たちの色々な想いがストンと胸に落ちるラストになっています（すっごく良かった！）。
この最終話が加えられたことで、物語に幅と深みが出てさらに面白い物語になったと思います。書き下ろしが総てを語っている、と言っても過言ではないかも。

以上、とてもステキな作品なので…旧版をお持ちの方もそうでない方も是非ご一読頂ければ、と思います☆

これまた題名の意味がわからん～と思いつつ買いました。
ユキムラさんの作品は何作か（ＢＬ）読みましたけどコレが
一番ヒットでした（笑）魔法使いもツボなんです。
お話は、お金持ちの正貴がいきなり魔法使いに襲われる場面から
始まるんです。この魔法使い（亜礼）がハチャメチャで強引！
もぅ真面目な正貴がかわいそうで、ふりまわされて、ぐたぐたで、
かわいく思えてしまう・・・不思議ですね～（笑）
亜礼は、魔力増幅の為に正貴の肉体が必要なんです。でも簡単にはいきません～正貴は魔法使いなんて信じちゃいない！魔法使いなんて嫌い！
亜礼がどうやって正貴を落とすのか、とても見物ですよ。ワクワクです。
最後はヘタレ正貴をつい応援しちゃいたくなる展開もドキドキ！
魔法使いがお好きな人は買って損はないと思いますよ！
ヘタレ攻めが好きな人はもちろん♪他、魔法使いの方々も魅力的です☆

内臓ちゃんと入ってますって感じでいいです。
ユキムラさんは、エウクロスシリーズなど、独自の世界観がある人なので、そこに上手く入りこめると、酔うような気分を味わえます。