「乗ること」そのものに意味がある
★★★★★
著者が「乗物遺産」と呼ぶのはイギリスの保存鉄道とナローボート。どちらも産業革命を契機に生まれ、輸送機関としての役割は終えたが、レジャーとしては現役。産業革命の時代を思い起こさせ、今も多くのファンやマニアがいるそうだ。
SLの充実度はさすが鉄道発祥の国といったところ。イギリスで見たことがあるナローボートは、免許もいらず誰でもレンタルできるというのをこの本で知った。自らが運転(操縦?)するナローボートでカントリーサイドをのんびり運河クルーズなんてシチュエーションには旅心を誘われる。
写真も多く、乗物好き、イギリス好きの琴線をくすぐる本。