「SWANPSONG」の中で特にオススメなのがが7曲目の「TOLDAH」。前曲を引きずる部分と、MEGADETHあたりからの影響やIRONMAIDENクサいツイン・リードなど、正統派重金属が交錯する興味深いナンバーである。アンティのスリリングな高速ギタープレイは目を見張るモノがあるが、曲作りにの上手さも彼等が一段と成長していることを物語っている。
コッコ兄弟は、いずれARCH ENEMYのアモット兄弟と肩を並べる存在となると同時に、キーボーティストのP・ヒルトゥラもCOBのヤンネ・ウィルマンのように注目を浴びるプレイヤーとなる要素を今回の作品でアピールしている。
個人的には最近、音楽性が変わりつつあるCOBよりこちらの方がお勧めである。
コッコ兄弟による2本のギターが奏でる叙情的な旋律、スリリングなインストパート、ドラマティックな曲展開は、同郷のCHILDREN OF BODOMを思わせる。現時点ではまだCOB程のレベルには達していないが、あと少しで大化けしそうな、強力なポテンシャルを感じさせる1枚だ。
コッコ兄弟がマイケル&クリストファーのアモット兄弟(ARCH ENEMY)と並び称される日もそう遠くはないに違いない。