シルバーバーチを完読された方の必読書!
★★★★★
表題から察せられる通り【シルバーバーチの霊訓】の謎や疑問etc.を
深く知るための本です。
中でも私が感動したのはP145〜文献1のハネン・スワッファー氏の
『あの世から帰ってきた英国の新聞王・ノースクリフ』という
ハネン・スワッファー氏が仕えていたノースクリフ卿から届いた
あの世からの通信です。
【シルバーバーチの霊訓】がこの世に大々的に知られるきっかけとなった
(多大な貢献をされた)人物であるハネン・スワッファー氏が
57歳にしてあっけなく逝ったノースクリフ卿からのメッセージを通して
スピリチュアリズムへの確信を強めていく過程が窺える貴重な文献です。
ノースクリフ卿は他界した晩から交霊会に出ていたと云うのですから驚きました。
死後まもなくの通信では地上臭の残る卿の言葉が人間臭くて楽しいです。
ハネン・スワッファー氏とバーバネル氏、そしてシルバーバーチと
みんな繋がっている霊団側の意図に感動しました。
シルバーバーチファンならぜひご一読を!
近藤氏にも敬意を払いたい
★★★★★
シルバーバーチの霊言の全ての翻訳を担当した近藤氏による資料集である。
Spiritual的には近藤氏はシルバーバーチの霊言を日本に広める役目を持って生まれてきたのであろう。近藤氏にも最敬礼したい。
シルバーバーチは度々「聖書は改ざんされている」と指摘されている。その改ざんの起源である西暦325年に開催された第一回ニケーア公会議についての概要もこの本で書かれており、「なるほど、これがシルバーバーチの言う聖書が改ざんされている歴史的裏づけか!」と感嘆した。
スピリチュアリズムへの新たな入口
★★★★☆
本書の構成は、冒頭を除きほとんどが資料というもの。
著者は手短に問題提起したのち、「資料に語らせる」手法をとっている。
その資料も著者自身が編訳したものであるので、
資料が語れば自ら多くを語る必要はない、と考えてのことであろう。
「検証」というよりは、『シルバーバーチの霊訓』完訳後の「補足」といえよう。
スピリチュアリズムについて、個人的にはまだまだ「謎」「なぜ?」が
多いので、本書の資料は大いに示唆的だった。
ここを新たな出発として、別の文献を読み解いてみたいと思う。
著者の近藤氏は、翻訳作業には和服に角帯姿、正座をしないと
落ち着かなかったというが、やはり「役目」を帯びての翻訳だった
のだろう。氏にも敬意を表したいと思う。
「シルバーバーチの霊訓」をより深く理解するために
★★★★★
「シルバーバーチの霊訓」の完訳を果たし、膨大なスピリチュアリズム文献を研究された近藤千雄氏ならではの一冊です。
「シルバーバーチの霊訓」を読んだ読者が抱きやすい疑問に答えるという形式で書かれています。
特に第三部の資料・文献集の中の『「あの世」から帰ってきた英国の新聞王・ノースクリフ』はダイジェスト版とはいえ、まとまった文献として翻訳されたのは初めてでしょう。
「シルバーバーチの霊訓」という巨大な霊的啓示が出現するためのバックグラウンド。
いわば露払いのような役割を果たした人々の間でのドラマ。
地上の人間の苦心と霊界の導き、これまでの科学者への働きかけとは異なるジャーナリズムへの働きかけ。
霊界から届けられるメッセージの内容の質的変化。
これまでばらばらのように紹介されてきた「スピリチュアリズム」の関係人物や文献が互いに関わり合って、土台を形成し、一つの潮流を生み出し、その果実として始めて「シルバーバーチの霊訓」を私たちが読むことが可能になっているということが分かります。
死後存続の証拠をもたらす通信の一例としても読めますが、その場合には浅野和三郎氏の『心霊講座』(潮文社)の第九講 「七 ノースクリフ来」を一緒に読むといいでしょう。
初心者よりは「シルバーバーチの霊訓」のシリーズ全巻を読んだ人向きでしょう。
『シルバーバーチの霊訓』最高の副読本
★★★★★
『シルバーバーチの霊訓』を完訳し、広くスピリチュアリズムの貴重な文献を翻訳し、数々の名著を著作してきた近藤千雄氏ならではの一冊。
他の文献や歴史的資料をもとに外側?から解説されている本書は、シルバーバーチに対する理解を深める上で大きな役割を果たすことになると同時に、おそらくは“シルバーバーチ”を中心とした近藤氏の作品としてはこれで補完されたのではないかという印象を受けました。
中でも“ニケーア公会議”の資料は、他では中々目にすることができないのではないと思います。
『あとがき』についても、短いながら深く考えさせられるところがありました。
以上の点から本書は、“シルバーバーチ”のシリーズに対する必携の副読本となることでしょう。