この本はタイトル通り行動できない人の心理状態を書いている本であって解決策を書いてるわけではない

そこを間違えてはいけない

ただアドバイスは沢山ある

自分がなぜ行動できないのか見つめ直し改善できる本だと思う

「行動できない自分」を何とかなおしたい!という人には不満が残るかもしれないと思った。 「こういう人はこうだ、だから〇〇である」 という、心理学的な説明はわかりやすい。 「言いたい事」を「例え」に織り交ぜ過ぎてはっきりと内容が伝わってこない部分はあるが、とても参考にはなる。 しかし「だからどうすれば良いか」という部分もまた、はっきりと書かれていない…? なんというか、雰囲気が「〜なんだよね」という独り言のような書き方で、「どうすれば良いか」というのがあまり具体的に書かれていない。 「どうすれば良いか」を求めていると、そこで内容に薄さを感じる。 それでも読んで元気になる人はなると思う。 人の内面について、かなり納得できる内容ではあるし。 「自分をなおす本」よりも「自分を元気にする本」と捉えた方がいいかもしれない? 自分の話をすると、鬱で不安感が酷く仕事が上手くできずに辞め、社会復帰に参考になれば、と思い読んでみてちょっと期待ハズレな内容だった…かな。 元気な人向けですかね。

親のことに関しては尻切れトンボで終わっている章もあるが、全体としてはそれを補って余りある内容だと思う。

どんな本でもそうだが、本を読んだだけでは何も変わらない。
自分で実践しなければ効果は出ない。

私は本当の意味で自立をしたいと思い「人のせいにしない〜また、自分のせいにして自分を責めない。ただそれを克服することだけ考える」を実践してみた。
文句やぐちを言いたいときも「自分で責任を取る」と決め、どうすれば解決できるかを考え取り組んだ。

結果、他人に何かを求めることがなくなり自由になった。
人のせいにして自分は悪くないと正当化することがどれ程エネルギーがいるかがわかった。

今は毎日が自分への挑戦だがハリがあって楽しいし、以前より楽に生きられるようになった。


本はきっかけであり、そこに価値を与えるかどうかは読んだ後の自分次第だと思う。

私にとっては良書だった。
自分で自分を鍛えるということを教えてくれたこの本に感謝したい。

この本のPART1「なぜ行動することが大切か」のところでは、

行動することによって自信が付いてくる。
だから近くにあって自分のできることを見てみること。
ふとバカらしく思ってもそのことをやり続けること。
面白いから何かをやるのではなく、何かをやることによってはじめて面白くなるのである。
あることに興味を持ち、それを続けることによって劣等感や不安感、
他人が自分をどう思うかという恐怖感などは消えていく。
本当の自分を持つことができる。

などということが書いてありました。
とにかく行動することによって、人生に面白みがでてきて、自分に自信も出てくる。
この本に書いてることにかなり勇気付けられました。

全体的に作者の愚痴や文句が多いと思います。こうゆう人間はダメだとか、こうゆう親の元で育った人間はダメだとか、そんな文ばかりでした。じゃーそうゆう人間がどうすればいいのか？という具体的な方法が書いてないため、なんの解決にもなってません。今の若者は、、、とか、決めつけも多く、ところどころでは役に立つ部分もありましたが、全体的に見てまったく「行動しよう！」という気にはなれませんでした。
１９８５年に刊行された本を１９９９年に改題、再編集された本だからか？　今、数多く出ているストレートで短い文章で心に響く感じの自己啓発本を探している人にはおすすめできません。無駄に例えや、いらない文章が多いせいで、一番伝えたいことは何なのかがわかりにくい本だと思います。