“萬月色”が炸裂しすぎて何とも・・・
ストーリーがお決まりの構成で、何とも・・・
それを美学とするが故であろうが、行き過ぎた過激な描写の連続が目立ちすぎて何とも・・・

しかし、これは私の独断に過ぎないのは確かだ。
少なくとも多くの読み手の中の一人である私は、この作品に関して
花村萬月の手腕というか、本領を感じ得なかったというだけの話である。

なぜ？なんで？
そんな疑問符をいくつもつけながら読み進めなければならない
読み手は登場人物の気持ちを想像する
なぜ犯したのか？なぜ殺したのか？なぜ復讐する気になったのか？
なぜ旅行をすすめたのか？なぜ見舞いする気になったのか？

その『なぜ』が理解出来ないまま、読み終わった…
これを指して読後感が悪いというならば、その通りだと思う

なぜ？なんで？
そんな疑問符をいくつもつけながら読み進めなければならない

読み手は登場人物の気持ちを想像する
なぜ犯したのか？なぜ殺したのか？なぜ復讐する気になったのか？
なぜ旅行をすすめたのか？なぜ見舞いする気になったのか？

その『なぜ』が理解出来ないまま、読み終わった…
これを指して読後感が悪いというならば、その通りだと思う

孤高のジャズギタリスト沢村が体験した美女との一夜の快楽。その代償と引き換えに、彼はギタリストにとって命にも代えがたい左指を二本失い、男としてのプライドも同時に失うことになった。　

性・旅・グロテスク、この三つを書かせたらこの作者の右に出る者はいないとうなずくアウトローな一冊。

　

花村萬月の小説の中でも、後味の悪さはピカイチ。とにかく、理不尽と暴力の嵐。目を背けたくなるようなシーンも多いが、目が離せない。そんなパワーを感じる小説です。
カバー表紙のギターで「ブルース」に代表される音楽小説だと思うと痛い目を見ます(笑)。バイオレンス物がお好きな方は是非ご一読あれ。