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三毛猫ホームズの運動会 (角川文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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一億冊作家の作品か? ★☆☆☆☆
三毛猫にそんなことできっこねーとかほざいてるバカレビューは無視として、 ストーリーの内容が単純に薄っぺらい。
普段、浅田次郎氏の作品が好きで読んでいるのでついつい比べてしまうが、言葉の表現や語彙力、情景を連想させる文章力が全く感じられません。
本当に累計一億冊もセラーした作家なのかと思ってしまう。
基本的にセリフばかりで周りの情景を伝える語が少な過ぎるし。
文章力や構成力など全てにおいてやはり日本一は浅田次郎氏だと私は思っています。
猫にそんな事できっこないだろ! ★☆☆☆☆
リリアン・J・ブラウンのシャム猫ココ・シリーズに触発されて、日本版の猫探偵物である本シリーズを試してみた。本書は中編集で、表題作だけ読んだが、もうたくさんだと思った。特に、ココ・シリーズと比べてしまうと、とてもじゃないが読めたものじゃない。

気に入らない点はいくつかある。まず、全体的にマンガチックだが、猫のホームズの優秀さを際立たせるために、飼い主をことさらドジな人間に描くという、あざとい演出が鼻につく。ココの飼い主クィラランが、猫なしでも充分主役を張れるキャラクターなのとは大違い。
筆致はマンガチックなのに、内容は意外と陰湿なのも、どうも好きになれない。まあ、日本的なのかもしれないが。
最も失望したのは、ホームズの能力が完全に猫離れしている事。!!ココの場合は「猫にできそうな、できなさそうな」という微妙なレベルなのに対し、ホームズの場合は「猫にそんな事できっこないだろ!」。特に、大勢の人間が出入りする錯綜とした状況を、ホームズがマッチ棒を動かして解説する場面には、ほとほと嫌になってしまった。

中編1つだけで評価するのはフェアでないかもしれないが、もうこれ以上読みたくない。